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    Wi-Fiでのテレワークがもたらす4つの問題

    「LTE対応パソコン」を使うと何がいいの?テレワーク環境改善のヒント

    • 長期テレワークで注目を集めるLTE対応パソコン

      緊急事態宣言以降、既に珍しくなくなったテレワーク。今後もノートPCを社外に持ち出してテレワークを行うというスタイルは、さらに定着していくだろう。

      ただし、短期ならともかく長期でテレワークをしていくのであれば、注意したいのが通信環境である。これまでほとんどのノートPCは、通信機能としてWi-Fiを使うことを前提としていた。そのため社外ではその場所で使えるWi-Fiアクセスポイントを利用するか、モバイルルーターを持ち歩いて使うケースが一般的だったはずだ。しかしこのような使い方は、大きく4つの問題をはらんでいる。

      第1は利便性の問題である。PCで作業するたびにWi-Fiアクセスポイントを探したり、モバイルルーターの電源を入れたりするのでは、作業を始める前にワンクッション入ってしまう。そのため外出先でスキマ時間を活用しようとしても、なかなかうまくいかない。また、Wi-Fiルーターを持ち歩いた場合には、これを落として紛失してしまう危険性もある。

      第2はセキュリティの問題だ。フリーWi-Fiの中には悪質なものもあり、そこにアクセスすることで認証情報を盗聴されたり、マルウエアに感染したりする危険性がある。

      第3は管理性の問題だ。社外に持ち出す端末の管理は、基本的にリモート管理となる。しかし通信手段がWi-Fiだけでは、常に通信可能な状態ではないため、管理できない時間帯が生まれてしまう。

      そして第4が、利用者にとってコスト負担が生じる可能性があることだ。最近ではほとんどのことがスマートフォンだけで行えるため、自宅にブロードバンド回線を引いていない人も増えている。このような社員が自宅で業務を行おうとすれば、どうしてもスマートフォンのテザリングに頼らざるを得ない。その結果、通信量が跳ね上がってしまう。映像を使用したWeb会議でも行おうものなら、その消費量はかなりのものになるだろう。

      これらの問題を解決できるものとして注目されているのが、LTE対応PCである。これを活用することで具体的にどのようなメリットが生まれるのか。その活用法や製品選択術も含めて見ていこう。

    • LTE対応PCのメリットを引き出す製品選択とは

      LTE対応PCの最大のメリットは、PCを開いた瞬間に通信がつながり、すぐに使える状態になることだ。これならスキマ時間も活用しやすい。また、フリーWi-Fiを利用する必要もなくなるため、セキュリティも向上。さらにテザリングも不要なので、在宅勤務でも安心して使えるようになる。

      ただしその製品選択では、1つ注意すべき点がある。それは、最近ではテレワークの形が多様化しているという点だ。

      「以前は営業担当者のように社外で活動する社員が使うケースが多かったため、画面サイズが12~13インチ程度で小型軽量型の、持ち運びしやすいモデルを採用するケースが一般的でした。それが、Covid-19感染拡大でテレワークにシフトする企業が増えるようになると、会社にいなくても、本格的に業務をまわせるPCへのニーズも高まってきています。『どこでも仕事ができる』だけでなく、より高い性能や大きな画面サイズがLTE対応PCにも求められる状況になってきたと思います」と、KDDI ソリューション事業本部 サービス企画開発本部 5G・IoT サービス企画部で企画2グループ マネージャーを務める古閑 裕朗氏は話す。

      このような多様なニーズに対応するには、幅広いラインアップや選択肢がある製品を選択するとよい。製品ポートフォリオを拡充しているベンダーの1社が、デル・テクノロジーズである。同社は法人向けに「Dell Latitude(ラティチュード)シリーズ」を提供。2020年5月には、30時間駆動を実現した15型ノート「Dell Latitude 9510」などのビジネスノート13製品をリリース。これらのほぼすべてで、LTE内蔵のオプションを選択できるようにしている。

       

      デル・テクノロジーズが2020年5月に発表した「Dell Latitude 9510」

      画面サイズ15インチのフラッグシップモデル。30時間のバッテリー駆動を実現している点が大きな特徴だ。LTE内蔵のオプションを選択できるだけでなく、近い将来には5Gにも対応する予定だ
    • 幅広い製品モデルでLTEをサポートするDell Latitude

      ここでDell Latitudeの製品ポートフォリオを簡単に紹介しておきたい。

       

      Dell Latitudeの製品ポートフォリオの全体像

      大きく4つのシリーズで構成されており、12~15インチと幅広いディスプレイサイズを展開している。また、形状もクラムシェル型、脱着式2-in-1、回転式2-in-1を用意。これらのほぼすべてでLTE内蔵のオプションが選択できる
    • デル・テクノロジーズ株式会社
      クライアント・ソリューション統括本部
      クライアント製品本部
      フィールドマーケティング
      シニアアドバイザー
      吉田 将信氏

      「製品ポートフォリオは『3000シリーズ』『5000シリーズ』『7000シリーズ』『9000シリーズ』の4つのシリーズで構成されており、数字が大きいほどカーボンファイバーやアルミを素材としたプレミアム筐体の選択など、お客様のニーズに合わせた様々なオプションを展開しています」とデル・テクノロジーズの吉田 将信氏は説明する。

      それぞれのシリーズで13~15インチのディスプレイを選択できるようになっており(7000シリーズは12~14インチ)、形状もクラムシェル型、脱着式2-in-1型、回転式2-in-1型を用意している。この図の中で「LTE」のアイコンが付いているものが、オプションでLTE内蔵を選択できる。

      また、幅広いモデルでLTEに対応しているだけではなく、通信会社であるKDDIと共に提供できる体制を整えているのも、重要なポイントだ。これらのモデルはすべて、auのSIMで問題なく動作することがKDDI側で実機検証されており、KDDIのサイトからも購入可能だ。

      「このような取り組みを行っているのは、法人向けにLTE対応モデルを活用していただくには、通信部分のサポートが必要だと考えたからです。KDDIなら法人向けの通信サービスでも高い実績があるため、通信にかかわる設定やトラブルが発生した場合、素早い解決に向けデル・テクノロジーズとの連携が可能です」と吉田氏は話す。

      また、企業がこうしたLTEモデルを購入する際に、社外から社内ネットワークにアクセスするためのVPN接続サービスや、端末管理サービスが求められるケースも少なくない。その点、KDDIではこうしたサービスもセットで提供しているため、端末とセットで導入可能だ。

    • VPNや端末管理のサービスも端末とセットで導入可能

      例えば、VPN接続サービスに関しては、「Closed Packet Access(CPA)」と「KDDI Flex Remote Access(FRE)」をラインアップしている。

      「前者はauネットワーク内で仮想的な閉域網を提供するサービスで、強固な閉域環境を最小限の設定で構築・利用いただけます。後者はCisco AnyConnectをベースとするより汎用性の高いVPNサービスで、いずれも、KDDIが提供するWide Area Virtual Switchなどのイントラネットサービスと連動したトータルなネットワーク・ソリューションとしての提案が可能です」と説明するのは、KDDI ソリューション事業本部 サービス企画開発本部 5G・IoT サービス企画部で企画2グループ グループリーダーを務める岩本 克彦氏だ。

      一方、端末管理サービスとしては、「KDDI Smart Mobile Safety Manager(SMSM)」と「KDDI EMM powered by VMware Workspace ONE(EMM)」を提供。SMSMは比較的簡易な端末管理であり、導入や設定が容易という特徴がある。これに対してEMMは、デル・テクノロジーズのOEMサービスであり、よりきめ細かい管理が可能になっている。

      「このほかにもKDDIでは、企業向けの多彩なサービスを提供しており、お客様ごとに異なる環境やセキュリティ・レベルのご要望に柔軟に対応することができます」(岩本氏)

      なおDell LatitudeのLTE機能は、広く使われている物理的なSIMに加え、新たなSIM規格である「eSIM」にも対応している。「eSIMを使うことで、海外出張の際に通信キャリアを変更する場合でも、SIMを抜き差しすることなく対応できます。プロファイルをダウンロードするだけで、すぐに通信可能になるからです」(吉田氏)。

       

      Dell LatitudeのeSIM対応

      LTE対応のDell Latitudeを購入すると、「Blank eSIMカード」が同梱された状態で納品される。これをSIMトレイに入れて格納することで、eSIMが利用可能となる。海外に頻繁に出張するユーザーであれば、現地でプロファイルをダウンロードしてすぐに通信可能になるため、利便性が一層高くなる

       

      Dell Latitudeのように幅広いモデルでLTEをサポートし、KDDIとの協業も行われているのであれば、法人でも安心して導入を進められるはずだ。またデル・テクノロジーズ製品はすべてグローバルモデルであるため、日本国内だけではなく海外でも問題なく利用できる。これを活用することでテレワークを、これまで以上に安全かつ便利なものにできるだろう。

    • 日経BP社の許可により、2020年9月30日~ 2020年12月29日掲載 の 日経 xTECH Active Special を再構成したものです。