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    • グループの事業活動を支える仮想化基盤をDell EMC VxRailで全面再構築インフラ環境のさらなる最適化に成功

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    • お客様名

      ツネイシホールディングス株式会社

    • 業種

      製造業/サービス業

    • 導入製品

      Dell EMC VxRail E560/S570

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    • 「Dell EMC VxRailを導入したことで、性能・信頼性向上や省スペース化、コスト削減、運用管理の効率化など、数多くの成果を得ることができました。
      グループ情報インフラの最適化を目指す我々の取り組みに、大きく貢献してくれています」

      ツネイシホールディングス株式会社
      情報戦略部
      情報システムグループ
      担当課長
      南 勲 氏

  • ■ 課題

     

    グループ仮想化基盤の再構築に着手

     

    祖業である海運、造船業をはじめとして、エネルギー、環境、ライフ&リゾートなど幅広い領域でビジネスを展開する常石グループ。その司令塔役を担うのが、持株会社であるツネイシホールディングスである。「社員の幸せのために事業の安定と発展を追求する」を企業理念として掲げる同グループでは、創業以来100年以上にわたり常に新たな可能性に挑戦。近年ではフィリピンや中国に加え、パラグアイでも造船事業を展開するなど、ビジネスのグローバル化も着々と進めている。持株会社である同社でも、こうしたグループ各社の成長をバックアップし、グループ間の連携を強化する役割を果たし続けている。

    事業活動を支えるITインフラについても、同社が中心となって整備・拡充を推進中だ。同社 情報戦略部 情報システムグループ 担当課長 南 勲氏は「グループの成長をIT面から支えていくことが我々に課せられた使命。各事業会社のシステム導入支援やガバナンス/コンプライアンス強化、サーバー/ネットワーク環境の標準化など、様々な取り組みを行っています」と語る。

    そうした活動の一環として、10年以上前から進めているのが仮想化技術の活用である。「かつては大量の物理サーバーが社内で稼働しており、その運用管理にも多くの工数を要していました。これを仮想化基盤に集約化することで、インフラ環境の最適化やコスト削減などを図るのが狙いです」と説明するのは、同社 情報戦略部 情報システムグループ近藤 淳氏。また、同 魚谷 友規氏も「各事業会社からは、すぐにでもサーバーが欲しいといった要望がしばしば寄せられます。こうしたニーズにタイムリーに応えていく上でも、高い柔軟性を備えた仮想化基盤が欠かせません」と続ける。

    そして今回、同社では、このグループ仮想化基盤の再構築に着手した。南氏はその背景を「当社では大きく分けて造船業向け、その他の事業向けの2つの仮想化基盤を運用しており、総数で約200台の仮想サーバーを稼働させています。ただしコストの問題もありますので、すべてのシステムに対して同じサービスレベルを適用することは難しい。このため、一部システムについては、冗長化などにまだまだ改善の余地がありました。こうした状況を解消すると共に、インフラ環境のさらなる最適化を目指すのが今回の再構築の目的です」と語る。

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    • ツネイシホールディングス株式会社
      情報戦略部
      情報システムグループ
      魚谷 友規 氏

  • ■ 解決のアプローチ

     

    大量のサーバー群をDell EMC VxRailに集約

     

    元々同社では、インフラに導入する製品については、なるべく運用や保守の自由度が高いものを選ぶようにしている。南氏はその理由を「当社オフィスも置かれている常石工場は、瀬戸内海に面した郊外に位置しています。ベンダーに対応を依頼しても、なかなかすぐに来てもらえるという場所ではありません。また、当社のポリシーに添ったシステムを作り上げていくという面でも、自分たちで手を入れられる範囲が広い製品が望ましいのです」と説明する。この要件にフィットするものとして、同社では長年にわたりDell EMCの製品を活用し続けてきた。

    今回の再構築プロジェクトにおいても、同社ではこの方針を維持。ここでDell EMCから提案を受けたのが、ハイパーコンバージド・インフラストラクチャ(以下、HCI)製品「Dell EMC VxRail」(以下、VxRail)である。「ハードウェアの台数を減らして最適化を推進することが当社の基本方針ですから、大量のサーバー群をコンパクトに集約できるVxRailは我々のニーズにピッタリでしたね。従来型の3 Tier構成と比較して障害ポイントも減りますから、運用管理負荷を下げてより付加価値の高い仕事にシフトすることもできます」と南氏は語る。

    さらに、コスト削減の面でも、大きなメリットが見込めたとのこと。近藤氏は「最近ではホストに搭載されているコア単位のライセンス形態を採用するソフトウェア製品も多いので、構築時に注意しないとライセンス費用が無駄に高額になってしまいます。その点、VxRailなら、ノード一台あたりに搭載するソケット数やコア数を最小限にし、リソース不足時にはノードを追加することでこうした問題を回避できますし、外付けの共有ストレージも不要になります。以前はHCIは高いというイメージもありましたが、VxRailはコストパフォーマンスの面でも非常に優れていました」と語る。

    これらの利点を高く評価した同社では、次期グループ仮想化基盤にVxRailを採用することを決定。その手始めとして、まず造船業以外の事業向けに「Dell EMC VxRail E560」を導入。4ノード構成で2019年1月より本稼働を開始し、その後1ノードを追加している。また、造船業向けについても、「Dell EMC VxRail S570」×3ノードによる新たな基盤を構築。ちなみにE560は本社、S570は遠隔地のデータセンターにそれぞれ設置されているが、両サイト間でのバックアップデータの同期も行って万一の災害などに備えている。

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    • ツネイシホールディングス株式会社
      情報戦略部
      情報システムグループ
      近藤 淳 氏

  • ■ 成果

     

    大幅な省スペース化と運用効率化を実現

     

    VxRailによる新仮想化基盤が稼働したことで、同社の業務にも様々なメリットが生まれている。まず一点目は、大幅な省スペース/省電力化だ。以前の環境と比べて、ラックスペースを約1/3に削減することに成功。これに伴い、消費電力も大幅に下がっている。

     「VxRailはAPIも充実していますので、できることが以前の環境より大きく拡がりました。この特長を生かすべく、現在では仮想サーバーを自動作成する仕組みも社内で構築しています。これにより、ユーザーからのリクエストにもよりスピーディに対応できるようになると考えています」と魚谷氏は語る。また、運用管理面でもう一つ見逃せないのが、Dell EMCの遠隔サポート機能「SRS」(SecureRemote Support)が利用できるようになった点だ。魚谷氏は「以前は障害が発生した際の調査や対応などに多くの手間を要していましたが、現在ではSRSが監視してくれるおかげで作業負担が格段に減りました」と続ける。また、「VMware vRealize®Log Insight™」などのライセンス費用も含まれているため、パフォーマンスの状況などを随時分析して、安定稼働に役立てられるようになったとのことだ。

    加えて、Dell EMCの保守サービスも、業務効率化に大きく貢献。近藤氏は「従来の環境では、システムに修正プログラムを適用したり、ソフトウェアのバージョンアップを行う作業に非常に神経を使っていました。しかし、Dell EMCの保守サービスを利用すれば、こうした作業をすべてリモートで実施してもらえます。しかもハードウェアに関わる事柄だけでなく、VMware vSphere®のアップデートまでリモートで行ってもらえるのは驚きでしたね。時間も調整してもらえますので、夜間作業を自前で行ったりする必要がなくなりました」と語る。

    今回が初導入ということで、当初はVxRailの中核技術である「VMware vSAN™」への不安もあったという。しかし、旧共有ストレージよりもIOPS性能が向上した上に、信頼性についても予想以上であった。「一度、工場の受電設備が台風で被災したことがあったのですが、予期せぬシステムダウンを強いられたにも関わらず何の問題もなく再起動してくれました。その後も、十分な電力供給を得られない状況が続きましたが、消費電力が下がったおかげで無事稼働を継続できました。VxRailを導入していなかったら、とてもこうはいかなかったでしょう」と南氏は安堵の表情で語る。同社では今後もVxRailを活用し、インフラの最適化をさらに追求していく考えだ。Dell EMCも、その取り組みを引き続きしっかりと下支えしていく。

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