• ネットワンシステムズの働き方改革を支えるVDI基盤を3台の既存ストレージから1台のXtremIOへ集約 コストを削減し、余裕のある運用を実現

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    • お客様名

      ネットワンシステムズ株式会社

    • 業種

      情報サービス業

    • 導入製品

      Dell EMC XtremIO

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    • 「大量のユーザが使うVDIでは強烈なIO負荷がかかるなか、安定性を保ち運用しなくてはなりません。リプレースを控え、ストレージのコントローラー負荷が5割を超えるようになり、何か起きたら性能を保てなくなる懸念がありました。
      XtremIOの重複排除でストレージ使用量は約半分になり、負荷は3割程度に抑えられ、安心して運用できています」

      ネットワンシステムズ株式会社
      経営企画本部
      情報システム部 インフラ基盤チーム
      エキスパート
      青木 康弘 氏

  • ■ 課題

     

    働き方改革の柱となるVDI基盤
    コントローラーの負荷が限界に

     

    ネットワンシステムズは常に時代の最先端に挑戦している。技術だけではなく、働き方についてもだ。近年では働き方改革にも取り組み、先進的なICTツールを駆使することで働きやすい環境を整備し、社員全員で実践している。この取り組みは総務省「テレワーク先駆者百選 総務大臣賞」などで表彰され、高く評価されている。

    働き方改革の実現に欠かせないのがVDI(仮想デスクトップ基盤)。働く場所にとらわれることなくデスクトップ環境にアクセスできて、かつ安全性も保つことができる。同社では全国の正社員と協力会社メンバー、約3000人にリモートデスクトップ環境を提供している。その基盤構築と運用を担うのが同社 経営企画本部 情報システム部 インフラ基盤チームだ。シニアマネージャー 飯田 健二氏は「我々に求められているのは安定した運用です。パソコンが使えないと仕事になりませんから、VDIはつながるのが当たり前。快適に使えるように安定性を重視しています」と話す。

    VDI運用ではトラブルやクレームが生じたことはない。しかし徐々に余裕がなくなってきているのが運用管理画面から見てとれた。かつてVDI基盤は既存ストレージ3台で運用しており、ストレージのコントローラーの負荷がどれも50%を超えるようになってきたのだ。50%というと余裕があるように見えるが、実はこれは耐障害性という観点からは全く余裕のない状況だ。冗長化など可用性対策は施しているものの、もし何らかの障害が起きたら、性能が保てなくなる危険性がある。そうでなくてもVDI基盤は3000人分のデスクトップ環境を提供しているため、ストレージにかかる負荷は「強烈」(飯田氏)だという。同チーム 伊藤 央興氏は「メンテナンスをすると負荷が上がるので、サーバーの負荷が低い土日に実行するなど気を遣いました」と話す。特にOS(Windows)のアップデートやウィルススキャンが走る時には負荷が激しく増加するという。

    同チーム エキスパート 青木 康弘氏は「ストレージへのIO負荷が高まっており、コントローラへの負荷が非常に高くなり、あっぷあっぷで、この負荷で動かしていいのかと危機感を覚えました。余裕を持たせる必要がありました」と話す。

    データセンターには既存ストレージ3台用に8台のラックを設置していた。運用管理の煩雑さを抑えるためにも、データセンターのコストを下げるためにも「まとめたい」と青木氏は考えていた。

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    • ネットワンシステムズ株式会社
      経営企画本部
      情報システム部
      部長
      飯田 健二 氏

  • ■ 解決のアプローチ

     

    XtremIOだけが本当にスケールアウトできて性能劣化もない

     

    社員の働く環境を確実に支えるためには処理能力に余裕を持たせ、より安定した運用を実現する必要があった。当時ネットワンシステムズでは既存のストレージ3台で5万IOPSを処理していたため、要件には倍となる10万IOPS以上を実現すること、そしてスケールアウトできることを定めた。Dell EMC製品、他社製品含めオールフラッシュストレージが選択肢に上がったものの、真のスケールアウト型オールフラッシュストレージであるXtremIOに決めた。

    XtremIOを選定した理由を青木氏はこう話す。「ストレージのパフォーマンスを求めるならフラッシュストレージです。そこでフラッシュストレージ製品を手当たり次第調べました。他社製品だとオーバーヘッドが高いものが多く、XtremIOだと少ないのが優位点でした。ただし『ここまで高スペックで高価格なXtremIOが本当に必要か』と、Unityも検討しました。最終的にXtremIOに決めたのは性能に加え、本当の意味でスケールアウトができるのはこれだけだったからです」

    そして青木氏は「調べるほどにXtremIOは本当にいい。課題が全て解決できて、夢が叶いました」と満面の微笑みで話す。オーバーヘッドが少ないことに加え、ガベージコレクションの影響もない。また一般的なフラッシュストレージでは使い続けると遅くなるが、XtremIOならその心配もない。

    さらにXtremIOには優れた特徴として重複排除もある。データに重複があれば、その分ストレージの使用量を圧縮できる。ただし写真や動画など、重複がないデータが多いとあまり圧縮が効かない。重複排除でどのくらい圧縮できるかは気になるところだ。これはどのくらいの予算を積まなくてはならないのかに直結する。青木氏は「重複排除がどのくらい効果が出せるのか、私たちには見当がつきませんでした。導入時の大事なポイントだと思います」と言う。実際のサイズ見積もりはDell EMCがアセスメントツールを用いて予測する。実際のストレージ使用量はツールが出した予測とほぼ同じだった。

    ストレージのリプレースの検討を始めたのは2016年に入ったころ。同年秋から既存のストレージとXtremIOを並行して稼働させつつ、3ヶ月ほどで入れ替わり作業は終了した。

  • ■ 成果

     

    重複排除でデータは約半分に1年半でトラブルも劣化もなし

     

    既存ストレージで運用していたデータは120TB程度。XtremIOでは80TB分のストレージを用意した。青木氏は「足りないじゃないかと思いますよね。初めてでしたので、重複排除が本当にうまくいくか心配でした」と言う。実際には120TBのデータは約半分の60TBとなった。ストレージの使用量はおよそ6~7割の範囲で収まっている。

    圧縮できたのはデータサイズだけではない。データセンターに壁のように8台並んでいたラックは1/2台ほどに収まった。これでデータセンターのコストが5年で6000万円以上浮くことになるという。XtremIOに変えても元がとれる計算だ。

    肝心の負荷について青木氏は「本当に安心しています。今CPUは全て3割程度に収まっています。管理画面から見ると、CPU負荷は車なら2~3000回転くらいのところを指しており、まだ余裕があります」と話す。管理画面について青木氏は「GUIで使いやすいですし、既存のストレージに比べてXtremIOではより細かく設定できていいです」と評価する。

    伊藤氏は「OSイメージの更新がとても速くなりました」と話す。Windowsにアップデートがかかると、VDIで持つOSイメージを更新する必要がある。XtremeIOにしてから1デスクトップ当たりの時間は半分未満になり、利用者の利便性が上がったという。土日出勤もなくなった。

    XtremIOに切り替えてから1年半ほど経つものの、いまだにXtremIOでトラブルは発生していない。運用管理労力も大きく抑えられている。以前は週次のペースでデータセンターでのディスク交換作業が生じていたところ、XtremIOではなくなった。「個人的にはデータセンターに行くのは好きだったんですけどね」と青木氏は苦笑いする。

    これほどまでに安定しているが、ネットワンシステムズはさらなる安定化を目指す。近々、ストレージのミラーリングを導入する予定だ。ストレージ仮想化のVPLEXを用いて、ミラー対象機器にはUnityを使う。

    保守の評価も高い。青木氏は「私は保守を経験しており、保守は重視しています。Dell EMCさんの保守にはとても信頼を置いています。専任のエンジニアがささいな質問でも対応してくれて、リモートで対応してくれたり、大変助かっています」と話す。

    飯田氏は「一般企業の情報システム部なら枯れた技術を求めるのでしょうけど、我々は先進的なものに挑戦していく必要があります。XtremIOは6年保証で契約していますが、もしかしたらその前に新しい構成に変えるかもしれません」と新技術への意欲を示す。続けてこう話す。「Dell EMCは提案するだけではなく、私たちと一緒に悩んでくれています。そのため最良の選択ができていると思います。これから導入するミラーリングにも絶対的な信頼をおいています。きっとうまくいくでしょう」(飯田氏)

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      ネットワンシステムズ株式会社
      経営企画本部
      情報システム部 インフラ基盤チーム
      伊藤 央興 氏