• 「Dell EMC Unity」オールフラッシュモデルでプライベート・クラウド基盤用ストレージを刷新 大幅な性能改善とコスト削減に成功

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    • お客様名

      ニッセイ情報テクノロジー株式会社

    • 業種

      情報サービス業

    • 導入製品

      Dell EMC Unity

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    • 「システム要求に応じて最適なモデルを選べる上に、ミッドレンジ/ハイエンドの別を問わず、すべての製品で同じ機能が使えるのは素晴らしい。
      コストパフォーマンス面でのアドバンテージも大きいので、今後も幅広い用途で活用していきたいですね」

      ニッセイ情報テクノロジー株式会社
      インフライノベーション事業部
      主席スペシャリスト
      兼 ITソリューション開発ブロック
      チーフマネジャー
      伊丹 康雄 氏

  • ■ 課題

     

    各種サービスを支える
    プライベート・クラウドの刷新に挑む

     

    日本生命保険相互会社を中心とするニッセイグループのIT企業として、保険・共済、年金、ヘルスケア、コンサルティング、インフラ・運用サービスなどの多彩なソリューションを展開するニッセイ情報テクノロジー。グループ各社だけでなく、グループ外の企業に対しても幅広くビジネスを展開している。

    同社 インフライノベーション事業部 主席スペシャリストの伊丹 康雄氏は「当社ではSI開発に加えて、SaaSを始めとするサービス事業も積極的に推進。ミッション・クリティカルなお客様システムも多いため、導入後の保守運用も含めたトータルなご支援をご提供しています」と説明する。

    サービスの安定稼働を維持するために、インフラ環境の構築・運用にも細心の注意を払っているとのこと。インフライノベーション事業部 ITソリューション開発ブロックプロジェクトリーダー 藤村 真太郎氏は「性能・信頼性の確保はもちろんのこと、後々の追加要件などにもトラブルなく対応できるよう、柔軟な設計を心掛けています」と語る。

    今回同社では、全社のビジネスを下支えするプライベート・クラウド基盤の刷新に着手した。伊丹氏はプロジェクトの背景を「それぞれのサービスごとに構築されていたシステム基盤を統合・集約化し、より最適なインフラを実現するのがこのプライベート・クラウドの役割です。現在ではお客様向けのシステム/サービスはもとより、各種の社内業務システムなどもこの基盤上で動かしています。しかし、本稼働開始から約5年が経過したため、様々な先端技術を取り入れて最新の環境にリニューアルしたいと考えたのです」と語る。

    特にポイントとして掲げられたのが、Software Defined技術や自動化技術の活用だ。ネットワークの仮想化やサーバー運用の自動化を図ることで、新たな顧客ニーズへの即応やセキュリティ強化、業務効率化などの実現を目指したのである。

    ただし、こうした取り組みを進めていく中では、解決すべき課題もあった。それはプライベート・クラウド用ストレージの性能改善だ。藤村氏は「従来の環境ではハイブリッド・ストレージを利用していましたが、システム数の増加に伴ってバッチ処理時間が延びるなど、様々な問題が生じていました。今後も安定的なサービスをご提供し続けていくためにも、より高性能なストレージを導入する必要があったのです」と振り返る。

  • ■ 解決のアプローチ

     

    Dell EMC Unityのコストパフォーマンスを高く評価

     

    こうした課題を解決するための切り札として、同社ではオールフラッシュ・ストレージに着目。「既存のハイブリッド・ストレージでも業務は廻せていましたが、今後のことを考えると、やはりオールフラッシュ・ストレージの世界に踏み込んでおきたい。とはいえコストも気になりますので、ベンダー各社に要件を伝えて提案を依頼しました」と伊丹氏は語る。

    ここでは特に、レイテンシーの少なさを重視したとのこと。伊丹氏は「IOPS値ももちろん重要ですが、バッチ処理の中には大量のI/O処理が発生するものも多い。性能改善にはむしろレイテンシーの方が効いてくるため、ベンダー各社に対しても負荷が高まった際にレイテンシーが落ちないかどうかを問いました」と続ける。

    また、もう一つの重要な要件が、設計/運用管理の容易さだ。たとえば従来の環境では、ディスクの増設作業や増設後のリバランス作業などに多くの時間と工数を要していた。プライベート・クラウド基盤ではダウンタイムの極小化を図る必要があるだけに、こうした作業に手間が掛からないことが求められた。

    これらの要件を満たせるストレージとして新たに採用されたのが、Dell EMCのオールフラッシュ・ユニファイドストレージ「Dell EMC Unity 350F」である。「Dell EMC製品の導入は今回が初ですが、提案を受けた際に大変ユニークな製品だと感じましたね。今回採用したDell EMC Unity 350Fはミッドレンジクラスの機種ですが、アーキテクチャはハイエンド機種と共通。我々が使いたい機能も全て備わっていますし、導入費用も非常にリーズナブルです。これほどコストパフォーマンスに優れたラインナップが揃っているストレージはなかなか無いので、新プライベート・クラウドへの採用を決めました」と伊丹氏は語る。

    候補に挙がった他の製品では、機能面に問題はないがコストが非常に高額である、ディスク増設作業の手間が従来製品と変わらないなど、なにがしかネックになる点があったとのこと。Dell EMC Unityならこうした点をすべてクリアできる上に、7年間の長期保守サポートも受けられる。

    また、事前に行った社内検証でも高い性能を実証。藤村氏は「インライン圧縮あり/無しなど、複数のパターンを設定して徹底的な性能チェックを行いました。しかしサーバー台数をどんどん増やしていった際にも、性能劣化が生じるようなことはありませんでしたね」と語る。

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      ニッセイ情報テクノロジー株式会社
      インフライノベーション事業部
      ITソリューション開発ブロック
      プロジェクトリーダー
      藤村 真太郎 氏

  • ■ 成果

     

    大幅な性能向上を実現。多彩な機能群も積極的に活用

     

    Dell EMC Unity 350Fによる新ストレージ基盤は、2018年1月より本番稼働を開始。バックアップ用としてHDDモデルの「Dell EMC Unity 300」も導入しているほか、DRサイトにも同じ組み合わせの構成を2台セットで導入している。

    「Dell EMCの支援が受けられたこともあり、構築フェーズで悩むような場面はほとんどありませんでした。問い合わせにもレスポンス良く対応してもらえましたし、UnityのGUI自体も非常に分かりやすい。大変扱いやすいストレージという印象です」と藤村氏。運用管理の内製化を進めていく上でも、こうした点が大いに役立ったとのことだ。

    懸案であった性能改善や設計/運用管理の効率化についても、大きな成果が挙がっている。ストレージのレイテンシーは旧環境の1/5~1/10に改善。これにより、大量のバッチ処理にも余裕で対応できるようになった。「ストレージの性能のことを心配しなくて良くなったのは非常に大きい」と伊丹氏は語る。

    また、藤村氏も、「Unityの『ダイナミックプール』機能を利用すれば、ディスク増設なども簡単に行うことが可能。以前のように、物理アレイやLUNの構成を長時間掛けて再検討する必要もありませんし、リバランスも自動的に行われます。この結果、作業にかかる時間は従来の1/20に減っています」と語る。

    その他の機能に関しても、新プライベート・クラウドの環境改善に大きく貢献。伊丹氏は「たとえば、インライン圧縮あり/無しのLUNを両方持てますので、圧縮ありの状態で性能不足が生じたら圧縮無しに移す、ファイルサーバーのようにあまり性能要求の厳しくないものは圧縮ありで動かすなど、用途に応じた柔軟な運用が行えます。また、スナップショットやレプリケーションなどの機能も追加ライセンス費用不要で利用できますので、多種多様なお客様ニーズにもスムーズにご対応できます」と語る。

    なお、今回の取り組みではVMware NSXやVMware vRealize Operations/Automationなどの導入も実施されており、こちらも仮想サーバー活用のセルフサービス化やマルチテナント環境の運用効率化に大きく貢献しているとのことだ。

    同社では、他のシステムでもDell EMC Unityを追加導入するなど、その実力を非常に高く評価している。伊丹氏は今後の展望を「幅広い用途に対応できる製品ですので、今後も当社のビジネスを支えるストレージとして活用していきたい。重複排除などの新機能も、積極的に取り入れていきたいですね」と述べた。