• 知的活動を支える全社ファイルサーバを 「Dell EMC アイシロン」で再構築 快適な情報活用と遠隔データ保全を実現

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    • お客様名

      三菱UFJ リサーチ& コンサルティング株式会社

    • 業種

      サービス業

    • 導入製品

      Dell EMC Isilon X210

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    • 「旧ファイルサーバでの課題がすべて解消した上に、パフォーマンスも大きく向上させることができました。
      大量業務データの移行には苦労がつきまといますので、新機種へのマイグレーションが無停止で行える点にも大きな魅力を感じています。」

      三菱UFJリサーチ&コンサルティングシステム部 部長代理
      金田 裕治 氏

  • ■課題

     

    全社ファイルサーバの環境改善に着手

     

    三菱UFJフィナンシャルグループのシンクタンク、コンサルティングファームとして、政策研究・調査、コンサルティング、セミナー・イベントなどの事業を手がける三菱UFJリサーチ&コンサルティング。「Humanismに立脚し、RomanticismとRealismの両立を目指す」の企業理念の下、民間企業の経営革新や官公庁・自治体の行政活動を支援し続けている。

    先駆的な知的価値の創造を推進する同社には、様々な専門分野のコンサルタントが数多く在籍している。こうしたスタッフの能力をフルに発揮させるためには、膨大な情報を迅速に収集・分析できる高度なICT基盤も欠かせない。そこで同社では情報システム部門を中心に、インフラ環境の整備・拡充を積極的に推進。三菱UFJリサーチ&コンサルティング システム部 部長代理金田 裕治氏は「金融系のシンクタンクである当社には、セキュリティ面でも厳しい要求が課せられています。そこで情報の安心・安全確保についても細心の注意を払いつつ、ユーザーが快適に業務を行える環境を目指しています」と 語る。

    そうした取り組みの一環として今回実施されたのが、各種の調査データやレポートの保管先である全社ファイルサーバの刷新だ。金田氏はその背景を「従来は東京と大阪のデータセンタに本番業務用・バックアップ用・遠隔保管用の3台のストレージを設置し、ローカルでの保存/バックアップと、東京・大阪間での相互遠隔レプリケーションを行っていました。しかし、ここで使用していたバックアップツールに度々トラブルが発生し、その対応に多くの工数を費やしていたのです」と明かす。

    また既存環境では、それ以外にも様々な課題が生じていた。たとえば、社内クライアントのOSをWindows 7に更新後、ファイルサーバへのアクセスに原因不明の遅延が発生。金田氏は「時には1分近くレスポンスが返ってこないクライアントがある一方で、中には全く症状の出ないクライアントもある。このため原因究明も思うように進められず困っていました」と続ける。さらに、年々加速するデータ容量増大へのタイムリーな対応が行えない点も、今後の情報活用を妨げる要因になっていた。同社ではこれらの課題を一挙に解決すべく、今回のプロジェクトに踏み切ったのである。

  • ■解決のアプローチ

     

    Dell EMCアイシロンによる統合・集約化を実施

     

    今回再構築の対象となった旧ファイルサーバは、Windows Storage Serverをベースとした製品で構成されていた。構築を担当したベンダーからは、より性能を強化した製品への入れ替えも提案されたが「従来環境と同じアーキテクチャのままでは、課題を抜本的に解消できるか確証が持てない」(金田氏)との理由から見送りが決定。今後の業務基盤にふさわしい新たなソリューションを探すこととなった。

    ここで白羽の矢が立ったのが、Dell EMCのスケールアウトNAS「Dell EMC Isilon X210」である。金田氏はアイシロンに着目したポイントを「現状の課題点を解決することはもちろん重要ですが、それと同時にICTコスト削減も図っていかなくてはなりません。その点、大容量と高いスケーラビリティを備えたアイシロンであれば、今回の対象以外のシステムやファイルサーバも統合して、環境を最適化することができます。また、将来新機種への更新を行う際に、無停止でマイグレーションが行える点も高く評価しました」と説明する。

    アイシロンによる新統合ファイルサーバは、まず東京データセンタを皮切りに構築作業に着手。膨大な業務データの移行には、ある程度の期間を費やす必要があったものの、アイシロン自体の導入や設定は極めてスムーズだったとのこと。こちらは2016年10月より無事本番稼動を開始している。また、残りの大阪データセンタ側の環境についても、2017年夏頃にアイシロンへの移行を完了する予定だ。なお、スタート時の環境としては、両データセンタにX210を3ノードずつ設置。加えて、東京・大阪間での遠隔バックアップを行うために、アイシロンの筐体間レプリケーションソフト「SyncIQ」も導入されている。

    「今回のように複数のファイルサーバを統合する場合には、しばしばホスト名の問題がネックになります。ユーザーが利用するプログラムやマクロには、ファイルパスを固定的に参照するものも多いので、ホスト名が変わってしまうとトラブルの原因になりかねません。その点、アイシロンのアクセスゾーン機能を利用すれば、以前のホスト名を引き継いだまま1クラスタに集約することができます。今までと使い勝手を変えることなくファイルサーバを統合できるのは、非常に便利だと感じました」と金田氏は語る。

  • ■成果

     

    性能・安定性の大幅改善とTCO削減に成功

     

    アイシロンによる新統合ファイルサーバが稼動したことで、これまで抱えていた課題はすべて解消。金田氏は「バックアップソフトの障害対応に煩わされずに済むようになった上に、今後のデータ容量増大にもスピーディに対応できます。レスポンスも大幅に向上し、ユーザーから原因不明のアクセス遅延が報告されることもなくなりました」と満足げに語る。

    ちなみに旧ファイルサーバでは、メンテナンスなどの際にシステムを止める必要があったため、作業中は遠隔バックアップ先のデータを読み取り専用にして、そちらにアクセスしてもらっていたという。しかし、増設作業などが無停止で行えるアイシロンであれば、こうした面倒な対応も不要になる。

    また、もう一つ見逃せないのがコスト削減効果だ。「以前はサーバラックの約2/3程度を占有していた環境が、スイッチを含めても8U分のスペースで済んでいます。今回の統合に伴って不要になる機器も多いので、相当なTCO削減が図れていますね」と金田氏は続ける。

    アイシロンのアプリケーション・ソフトも、運用効率化に大きく貢献。金田氏は「特に気に入っているのが『Snapshot IQ』ですね。旧ファイルサーバのスナップショット機能より大幅に安定性が向上し、世代数も多く持てるようになりました。現在は3時間おきにスナップショットを取得し、データ保護に役立てています」と語る。

    さらに注目されるのが、アイシロンの導入をきっかけとして、ファイルサーバの利用形態を大きく変更した点だ。金田氏は「アイシロンには、ノード増設によってパフォーマンスもリニアに高められるという特長があります。そこで、当初導入した3ノードに加えて、もう1ノードのX210を新たに追加。今後はこれまで大阪側の環境をメインで利用していた大阪/名古屋拠点のユーザーも、東京側のアイシロンをプライマリストレージとして利用する形に変更します」と説明する。これに伴い、遠隔レプリケーションの方法についても、従来の東京・大阪間相互バックアップから、東京→大阪への一方向のみに変更。WAN回線を流れるトラフィック量も大幅に削減される見込みだ。

    「一部のファイルサーバでは、バックアップにWindowsのrobocopyコマンドを使っていたものもありますので、今回の統合によってバックアップの速度や信頼性も大きく改善されると期待しています。今後もコンサルタントの知的活動を支える重要なインフラとして、アイシロンを有効に活用していきたいですね」と金田氏は展望を語った。

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