• 総合スーパーマーケット向け基幹業務システムと百貨店向けVDIにDell EMC XtremIO X2を採用 高い性能・信頼性と柔軟な拡張性を確保

      PDF版

    • お客様名

      エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社

    • 業種

      小売業

    • 導入製品

      Dell EMC XtremIO X2
      Dell EMC Avamar
      Dell EMC Data Domain

    •  
    • 「Dell EMC XtremIO X2の優れたパフォーマンスを活かすことで、基幹メインフレームのオープン化を無事成功させることができました。
      今後は他の業務システムも集約し、グループ企業の情報インフラのさらなる最適化を進めていきます」

      エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社
      システム企画室
      基盤システム企画部長
      米田 嘉之 氏

  • ■ 課題

     

    グループ傘下総合スーパーマーケットの基幹業務システム刷新に挑む

     

    阪急・阪神両本店を中心とした百貨店事業に加えて、総合スーパー/食品スーパーや食品製造などの食品事業、商業施設やホテルの運営など、幅広い分野でビジネスを展開するエイチ・ツー・オー リテイリンググループ。現在は中期経営計画「GP(グランプリ)10-Ⅱフェーズ2」の下、約2,000万人の人口を抱える関西商圏をターゲットとした関西ドミナント化戦略を推進中だ。

    ここでは「都市大型商業」と「食品事業」をコア事業と位置付け、百貨店施設の拡充やスーパー運営プラットフォームの共通化など、様々な施策を展開。社名に冠した「エイチ・ツー・オー(H2O)」の通り、地域社会になくてはならない企業グループの実現を目指している。

    近年では消費行動の多様化が一段と進むなど、小売業を取り巻く事業環境も大きく変わりつつある。こうした変化への即応を果たしていく上では、ICTの利活用も欠かせない。そこで同グループでは、情報システム環境の最適化に向けた取り組みも意欲的に進めている。

    エイチ・ツー・オー リテイリング システム企画室 基盤システム企画部長 米田 嘉之氏は「各種の業務システムを個別に作り込むような従来型のやり方では、これからのビジネスに求められるスピード感は得られません。そこで、インフラ領域については統合化・標準化を推進。一方で、各事業会社の競争力に直結するシステムについては、現場固有のニーズにも最大限に応えられるようにしています」と説明する。セキュリティやガバナンスの確保は大前提だが、SaaSに合わせて業務を変えていく取り組みなども進めているとのことだ。

    その同社において、今回実施されたのが、食品事業の中核を担うスーパーマーケットの一つ「イズミヤ」の基幹業務システム刷新プロジェクトだ。米田氏は取り組みの背景を「元々イズミヤでは、長年にわたりメインフレームを基幹業務システムに利用してきました。メインフレームにはメインフレームの良さもありますが、COBOL技術者の減少やグループ情報インフラの最適化といったことを考えると、いつまでも使い続けるわけにもいきません。特に当社では、M&Aなども積極的に進めていますので、インフラにも高い柔軟性と俊敏性が求められます。そこで、今回の基幹業務システムについても、オープン化に舵を切ることにしたのです」と説明する。

  • ■ 解決のアプローチ

     

    優れた性能と拡張性を評価しDell EMC XtremIO X2を採用

     

    今回の基幹業務システム刷新にあたっては、パフォーマンスの高さが最も重要な要件として掲げられた。「イズミヤの店舗数は110ヶ所近くに達する上に、閉店時間になると全店舗から一斉にデータが送られてきます。この膨大な処理を確実に所定の時間内で終えなくてはならないため、基幹業務システムには非常に厳しい性能要求が課せられています。オープン化したから遅くなりましたでは許されませんので、インフラにはできるだけ高速な製品を導入したいと考えました」と米田氏は振り返る。

    この課題をクリアできる製品として、新たに導入されたのが、Dell EMCのオールフラッシュ・スケールアウトストレージ「Dell EMC XtremIOX2」(以下、XtremIO X2)である。フラッシュに最適化された設計が施されたXtremIO X2は、あらゆるワークロードに対して高速なレスポンスを提供。今回の基幹業務システムには、百数十台にも上る仮想サーバーが収容されているが、こうした大規模環境のオンライン/バッチ処理も余裕でこなすことができる。

    またXtremIO X2は、「X-Brick」と呼ばれる筐体を追加することで性能・容量をリニアに拡張できるため、今後のビジネスの成長にもスピーディに対応することが可能だ。さらに、高効率なインライン圧縮・重複排除機能も備えており、ストレージリソースの有効活用を図ることもできる。

    こうした性能面や機能面での優位性に加えて、製品品質の高さも決め手となった。米田氏は「元々当社では、十数年前から旧EMCストレージを導入しており、エンタープライズ向けからミッドレンジまで、数多くの製品を活用してきました。大きなトラブルに直面するような経験もなく、信頼性・可用性の高さには全幅の信頼を置いています。加えて、遠隔監視サービスである『SRS』(Secure Remote Support)が用意されている点も大きく、安定稼働維持や運用効率化に役立ってくれています。他社製オールフラッシュ・ストレージとの比較検討も行いましたが、これまでの実績や重要な基幹業務システムに適用する製品であることを考えると、今回もXtremIO X2を選ぶのがベストだと判断しました」と語る。

  • ■ 成果

     

    グループ情報インフラのさらなる最適化を追求

     

    こうして構築された新基幹業務システムは、2018年8月より本番稼働を開始。今回はインフラの安全な移行を最優先して、アプリケーションには手を付けなかったため、現段階ではまだ業務面での大きな変化があるわけではないとのこと。「それでも、メインフレームを撤去できたことで、運用管理の統一化が図れるなどの効果が現れています。今後は、他のグループ企業の業務システムを収容するための基盤としても活用していきますので、インフラ最適化という面での成果は大きかったですね」と米田氏は語る。

    そうした取り組みの一貫として、新たに買収した百貨店店舗で利用する1000台分のVDI(仮想デスクトップ) 環境と一部業務システムをXtremIO X2上に新規構築。米田氏は「今回の環境に同居させること で、新たなハードウェア投資を抑えられたのは非常に良かった」と続ける。加えて基幹業務システム側でも、旧メインフレームを設置していたデータセンターの費用が不要になるなど、様々なコスト削減効果が上がっている。なお、現在は別基盤上で稼働している既存VDIのリプレースに際しても、Dell Technologies製品の活用が期待されているとのことだ。

    最大の懸案であったパフォーマンスについても、期待通りの実力を発揮。メインフレーム時代と同等の処理能力を確保できた上に、売上分析や商品分析などの重たい業務もストレスなく行えるようになった。「性能・容量の両面で、まだまだ十分な余力もあります。とはいえ、今後も順次新しいシステムが追加されていきますから、XtremIO X2のインライン圧縮・重複排除やスナップショットなどの機能も、積極的に活用を進めていきたい」と米田氏は語る。

    なお、今回のオープン化に伴い、同社ではバックアップシステムの再構築も実施している。こちらでもDell EMCの圧縮・重複排除バックアップストレージ「Dell EMC Avamar」+「Dell EMC Data Domain」の組み合わせを採用。従来の運用を大きく変えることなく、大量の業務データを高速かつ効率的にバックアップできる環境を実現している。

    このように大きな成功を収めた今回のプロジェクトだが、同社では今後も先進的なインフラを確立する取り組みに力を入れていく考えだ。米田氏は「少子高齢化や人手不足が大きな社会問題となる中で、小売業にもより最適なビジネス環境を目指すことが強く求められています。グループのインフラを預かる我々としても、これからの時代にふさわしい環境を創り上げていかなくてはなりません。Dell Technologiesの提案や支援にも、大いに期待しています」と展望を述べた。

  •