• FXサービスを支えるシステム基盤にDell EMC XtremIO X2を新たに採用 5倍以上のFXレート表示更新頻度で取引が可能に

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    • お客様名

      セントラル短資FX株式会社

    • 業種

      金融業

    • 導入製品

      Dell EMC XtremIO X2、
      Dell EMC PowerEdge R740、
      Dell EMC Connectrix

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    • 「当社のFXサービスの顧客満足度を向上し、さらなるユーザーの獲得を進める上で、オールフラッシュ・ストレージは必要不可欠です。
      Dell EMC XtremIO X2は、何もしなくても安定した高性能を得ることができるため、運用の手間やリスクを削減し、かつ、サービスの信頼性と安定性を向上できる環境が実現できました」

      セントラル短資FX株式会社
      市場業務部
      部長
      清水 純 氏

  • ■ 課題

     

    顧客満足度の向上と安定運用のためにストレージの最新鋭化に着手

     

    創業以来100年を超える歴史を有するセントラル短資株式会社を中心に、インターバンク市場における仲介業務を営むセントラル短資グループ。その一員として、外国為替証拠金取引(FX)サービス事業を展開するのがセントラル短資FXだ。

    同社では長年にわたり培った豊富な経験と、銀行/証券会社などのカウンターパーティとの強力なパートナーシップを活かし、ユーザーが安心して取引できる環境を提供。「Quality FX 外国為替投資に、確かな答えを。」の企業理念の下、業界最高水準のスプレッドを誇る裁量取引サービス「FXダイレクトプラス」と、数百種類ものストラテジが選べるシステムトレードサービス「セントラルミラートレーダー」の2つのサービスを展開中だ。

    ITがビジネスの競争力に直結する事業だけに、同社ではサービス基盤となるITインフラの最新鋭化に積極的に取り組んでいる。市場業務部 部長 清水 純氏は「FX業界はスピードが命です。FX取引によるレートの変動をタイムリーに表示し、ベストなレートでお客様に約定していただける環境を提供することがお客様の利益を最大化させることにつながります。当社でも、業界最速クラスのレスポンスを実現すべく、システムに様々な改善を施しています」と説明する。

    また、清水氏は「お客様の大切な資産運用を担うサービスですので、システムには高いレベルの信頼性・可用性も要求されます。システムはすべて冗長化し、24時間安定稼働を維持できるよう心掛けています」と語る。

    さらに、安定運用を追求するため、運用手順の簡素化による運用リスクの削減を進めることも重要と考えていた。これまでサービス基盤として、Oracle DB環境向けに2つのハイブリッド・ストレージを運用していたが、ストレージ毎に運用手順書を作成する必要があり、手順が増えることで、どうしても技術者の熟練度が下がってしまう。性能さえ問題なければ、ストレージを一つにまとめ、運用を標準化したほうが良いことは明らかだった。

    そこで今回実施されたのが、サービス基盤用ストレージの再構築だ。清水氏は「これまで運用していた2台のストレージを1台に集約・統合した上で、サービスレスポンスを向上させるためには、高性能なオールフラッシュ・ストレージへの入れ替えが必須と考えたのです」と説明する。

  • ■ 解決のアプローチ

     

    Dell EMC XtremIO X2の安定的なパフォーマンスを高く評価

     

    元々、旧サービス基盤では、8セットのOracle DB環境に対してベンダーの異なる2つのハイブリッド・ストレージを導入していた。清水氏は「両製品ともパフォーマンス面での要求は十分クリアしており、特段の問題を抱えていたわけではありません。とはいえ、アプリケーション開発側からすると、『片方のストレージは安定動作しているものの若干遅い』、また別のストレージは『高速性には優れるが時々レスポンス劣化が発生する』と、一長一短がありました」と振り返る。

    今回の新ストレージに対しては、こうした状況を改善すると同時に、顧客サービスのさらなる向上への貢献という使命も課せられていた。顧客により良いサービスを提供するために、現在同社では、一秒間あたりのレート提示回数を現在の5倍に増やす取り組みを進めている。こうして提示したレートや取引履歴はすべて保存しておかなくてはならないため、データ量も必然的に増えていくことになる。「これに伴ってパフォーマンスが落ちてしまうようでは、お客様のご期待にもお応えすることができない。そこで今回の新ストレージについては、どのような状況下でも常に安定的なパフォーマンスを発揮できる製品を選びたいと考えました」と清水氏は語る。

    こうした要求を満たす製品として新たに導入されたのが、Dell EMCの高性能オールフラッシュ・スケールアウトストレージ「Dell EMCXtremIO X2」(以下、XtremIO X2)である。清水氏はその理由を「最近では様々なベンダーがオールフラッシュ・ストレージを提供していますが、SSDの容量が8~9割を超えると、性能が劣化する製品も見受けられます。今回の選定にあたり、業界の知り合いにも確認をしましたが、XtremIOはこうした状況でもパフォーマンスが落ちないという声が多かったですね。性能の問題も心配なく容量をフルに使えるとなれば、投資対効果の面でも有利ですし、運用に気を遣う必要もありません。当社の別システムで、従来モデルのXtremIO X1を評価した際の結果が良かったこともあり、XtremIO X2の採用を決めました」と語る。

    サービス基盤への導入作業も非常にスムーズだったとのこと。清水氏は「従来型のストレージの場合、システムの用途に応じてコントローラやディスクの構成を検討したり、RAID/LUNの設計を行ったりと、煩雑な手間が必要になります。さらに性能を出すためにはチューニングも必要になります。それに対して、XtremIO X2は、アプリケーションにディスク容量をどのくらい見せるか、だけです。何もしなくても性能を出してくれるので、箱を入れて終わりに近いです。非常に導入しやすい製品という印象ですね」と語る。

  • ■ 成果

     

    5倍以上のサービスレスポンスを可能に。
    サービス品質向上、運用簡素化にも寄与

     

    XtremIO X2による新サービス基盤は、2018年8月より本稼働を開始。本格的な効果が現れるのは、まだまだこれからが本番だが、既に様々なメリットも見え始めているという。

     「まず、システム的な観点で言えば、高速なレスポンスを安定的に維持できるようになった点が大きい。FXレートの表示頻度を従来の5倍以上、将来的には10倍まで増やすことができると見込んでいます。さらに、従来はドル円などの主要通貨ペアを対象としていましたが、それ以外の様々な通貨ペアについても、レート更新頻度を高めていくことで、顧客に対して、最適な投資機会をより多く提供できるようになります」と清水氏は語る。

    加えて、XtremIO X2は、インフラ環境の最適化にも大きく貢献している。独自のインライン圧縮・重複排除機能により、データ容量は1/3以下になると見込まれるほか、ラック本数も旧サービス基盤の半分以下に削減。電気料金やデータセンター設置費用などの削減にも役立っている。

    さらに、運用管理の効率化・省力化という面でも、XtremIO X2に掛ける期待は大きいとのこと。清水氏は「以前から、障害発生時の対応プロセスを手順書にまとめているのですが、XtremIO X2ではその内容をかなり簡略化できました。また、遠隔監視サービス『ESRS(EMC Secure Remote Service)』も利用していますので、もし何らかのトラブルが発生した場合も、適切かつ迅速な対応を行えます。安心感も格段に向上しましたね」と語る。

    Dell EMCの提案やサポートに対しても、高い評価が寄せられている。「今回の新サービス基盤では、サーバーに『Dell EMC PowerEdge』を採用していますが、Dell EMCグループがチーム一体で支援してくれたおかげで、円滑にプロジェクトを進めることができました。まさに100点満点のサポート体制でしたね」と清水氏は満足げに語る。同社では、今後もXtremIO X2をFXサービスの安定稼働に役立てると同時に、他の業務分野への活用も積極的に検討していくとのことだ。

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