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    お客様の事例

    医療法人社団進興会

    • 医用画像の統合アーカイブシステムを Dell EMC アイシロンで新たに構築、柔軟なデータ活用と運用効率化を実現

    • 主な課題

      • 各拠点のPACS に画像が個別に保存されており、他拠点から簡単に閲覧できない
      • 障害対応やバックアップ確認などの作業に多くの時間と手間を費やしていた
      • 情報システムへの投資対効果を最大限に高めたい
    • 成果

      • 大量の医用画像を統合アーカイブシステムに集約し効率的な活用を実現
      • バックアップ関連で約60%、運用管理全体では約20%の工数を削減
      • 各拠点のストレージを撤去することで想定の約1/3 規模のコスト削減見込み

       

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      「Dell EMC アイシロンの導入により、年間約46万人にも上る受診者様の画像データを一元的に保存・管理できるようになりました。情シス部門の運用管理工数を約20% 削減するなど、業務面でも大きな成果が上がっています。」

      医療法人社団進興会 理事長 医師
      森山 紀之 氏

    • 各拠点に分散したPACS 画像の 統合・一元管理に挑む

      • 東京都・港区に本部を置く進興会は、健康診断を主力事業とする医療団体である。元国立がんセンターがん予防・検診研究センター センター長で現在は同会の理事長を務める森山 紀之氏は「健康で充実した生活を送る上では、がんや生活習慣病などのリスクをできるだけ下げることが肝心です。特に日本では、2人に1人が一生のうち一度はがんに罹患すると言われていますので、早期発見・早期治療が非常に重要なポイントとなります。当会でも東京を中心に、名古屋、仙台を含む計11か所の健診施設を展開し、かけがえのない健康を守る取り組みを進めています」と語る。同会で健康診断を受診する人の数は、実に年間約46万人にも上るとのことだ。

        また、受診者の多様なニーズに対応すべく、多彩な健診メニューを提供しているのも同会の大きな特長だ。経営戦略部 高濱 三紀氏は「一般的な健診はもちろんのこと、各種のオプション検査も豊富に取り揃えているほか、特定保健指導の実施や産業医サービスのご提供、ストレスチェックをはじめとした各種面談など、企業様の健康経営の実践に向けたサポートにも力を入れています」と力強く語る。

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        医療法人社団進興会
        理事長
        医師
        森山 紀之 氏

    • 加えて同会では、先端ICT の活用も積極的に推進。森山氏は「かつての医療業界では、医師をはじめとする医療従事者個人が頑張ることが美徳とされる風潮がありました。しかし、より最適な医療サービスの実現を目指していく上では、AI をはじめとする先進技術やデータの活用は絶対に避けられません」と強調する。その一環として、今回実施されたのが、PACS(医用画像管理システム)向け統合アーカイブシステムの構築である。

      人事総務部 情報管理課 澤原 知行氏は、取り組みの背景を「以前の環境では、各拠点に導入したPACSごとに個別に画像データを管理していましたが、当会は、国内に11拠点の健診施設を展開していますので、前年とは異なる場所で健康診断を受けられる方や間隔を空けて受診される方も少なくありません。こうした際に、他拠点のデータをすぐに利用することが困難な状況にありました」と振り返る。

      また、同会は会員制事業などを手掛けるリゾートトラストグループが運営支援を行い、同グループの健診施設などともデータの共有が行われている。「グループの経営トップからも、乱立したシステム群を統合してシナジー効果を高めるよう要請がありました。そこで、当会としても、各拠点ごとに保持したPACS 画像を一元的に保存・管理できる統合アーカイブシステムの導入に踏み切ったのです」と澤原氏は続ける。

    • 優れた性能と高い安全性を評価しDell EMC アイシロンを採用

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        医療法人社団進興会
        経営戦略部
        高濱 三紀 氏

      • 実際の製品選定にあたっては、医療システムに欠かせない高い信頼性、耐障害性の確保、診断画像をスピーディーに表示できるレスポンスの速さなどが要件として掲げられた。その結果、新たに採用されたのが、Dell EMC のスケールアウトNAS「Dell EMC アイシロン」(以下、アイシロン)である。

        澤原氏はその決め手を「安価なNAS 装置や現在使用中の他社ストレージなども候補に挙がりましたが、前者は同時接続時の安定性、後者は障害発生時のメンテナンス性がネックになりました。その点、アイシロンは処理能力が非常に高く、最大4 ノードの同時障害にも対応できる高度なデータ保護機能も備えています。実際に製品の見学も行いましたが、稼働中のディスクを突然引き抜いても何事も起きません。これなら、安心して採用できると考えました」と説明する。

    • 2020年1 月より本番稼働を開始した統合アーカイブシステムは、容量重視タイプの「Dell EMC Isilon A200」×4ノードで構成。澤原氏は「今回候補に挙がった他社ストレージは、当会の要件を満たすには必要以上に大型の装置になりました。これに対してアイシロンは、スモールスタートで始めて後から容量や性能を柔軟に拡張していけます。効率的なIT 投資を行うという面でも、大きなアドバンテージがありましたね」と続ける。

      導入作業もスピーディーに進んだとのこと。各拠点から大量のDICOM データを移行する必要があるため、作業には半月ほど掛かると予想されていた。「ところが、年末に作業を開始したところ、年明けに出勤した時にはデータがすべて移行し終わっていました。この速度と安定性には感心させられましたね」と澤原氏はにこやかに語る。

      また森山氏も「単にコストのことだけを考えるのなら、他にもいろいろな方法がありました。しかし、いくら費用が安くとも、期待したような成果が得られないのでは意味がありません。その点、今回のアイシロンについては、非常に良い投資ができたと考えています」と満足げに語る。

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      「今後はシステムに蓄積された健診データを日本の医療に活かす取り組みも進めていきたいと考えています。」

      医療法人社団進興会 理事長 医師
      森山 紀之 氏

    • 必要なデータを迅速に閲覧 大幅な運用効率化も実現

      • 新統合アーカイブシステムが導入されたことで、同会の業務にも大きなメリットが生まれている。まず一点目は、過去データや他拠点のデータが格段に容易かつ迅速に閲覧できるようになった点だ。「自拠点に必要なデータがなかった場合、以前はまず対象のデータがどのサーバーに保存されているかを調べ、それから専用ソフトで検索。これを取り出した後に、また別のサーバーにアップロードするといった具合でした。元データが保存されている古いストレージの電源が入っていない場合などは、1時間以上作業に掛かることもあったほどです。しかし現在では、各拠点のPACS から直接アイシロンにアクセスできますので、こうした面倒な手間は一切不要。短時間で目的のデータを見つけられます」と澤原氏は語る。

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        医療法人社団進興会
        人事総務部 情報管理課
        澤原 知行 氏

    • 性能も大幅に向上しており、以前のようにシステムのレスポンスに不満が寄せられることもなくなった。森山氏は「画像の読影を行う医師にとって、無駄な待ち時間はかなりのストレスになります。高い集中力が要求される仕事ですので、快適に画像を表示できるようになったことは非常に大きいですね」と語る。

      大量のデータを一元的に保存できるようになったことで、運用管理の効率化も実現。澤原氏は「画像データは年々増え続ける上に、大容量化も進んでいます。このため以前は、複数のストレージの空き領域を探して、保存先を確保するようなこともありました。また、バックアップも各拠点で個別に行っていたため、エラーが起きていないか毎朝リモートでチェックする必要もありました。しかし、アイシロンの導入後は、このような問題もすべて解消。作業負担も大幅に減り、バックアップ確認作業では約60%、運用管理全体でも20%程度の工数が削減できました」と語る。こうして効率化が図れたことで、情シス部門も、より付加価値の高い業務に注力できるようになったとのことだ。

      二点目は、大幅なコスト削減効果だ。以前は各PACSに容量拡張用のストレージを増設していたが、アイシロンの導入によってこれが不要に。11 拠点分を合わせると、今後の更新を含めると想定の1/3 程度の費用削減につながっていくという。

      「アイシロンは新機種へのマイグレーションも容易ですので、将来的な更新作業にも全く不安はありません」と澤原氏。高濱氏も「当会の事業にとっても、受診者様のデータを一元的に管理できるようになったことは大きなメリットです。今後はこの環境を活かして、さらなるサービス向上につとめていきたい」と語る。

      さらに、その先に見据えているのは、日本の医療への貢献だ。森山氏は「先にも触れたとおり、今後はAI 技術などの活用が強く求められます。その点、当会に蓄積された受診者様の健診データは、まさに医療ビッグデータそのもの。その有効活用にも取り組んでいきたいと思いますので、Dell Technologies の支援には引き続き大きな期待を寄せています」と展望を語った。

     
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      お客様名 : 医療法人社団進興会

      業種 : ヘルスケア

      場所 : 日本/東京


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