• 装飾

    お客様の事例

    羽後交通株式会社

    • Dell EMC VxRailを活用し社内端末を全面シンクライアント化。業務サーバーの仮想統合も実現

      秋田県南部エリアを中心にバス事業を展開する羽後交通では、「Dell EMC VxRail」を基盤としてシンクライアントシステムを新たに構築した。クライアント運用管理の効率化を図ると同時に、アプリケーション環境の標準化やセキュリティ強化を図るのが狙いだ。さらに、同社では、個別の物理サーバーで稼働していた業務システム群も同一環境に統合。ITインフラのシンプル化にも成功している。

      • 装飾
    • ビジネス課題

      秋田県南部エリアを中心に、路線バス事業や高速バス事業を展開する羽後交通。同社では、社内業務に利用するクライアントPCの運用管理に大きな課題を抱えていた。従来は必要に応じてその都度PCを調達していたため、機種やアプリケーションのバージョンが統一されておらず、更新のタイミングもバラバラであった。また、専任の情報システム部門を持たないことから、故障時の対応やユーザーサポートにも大きな負担を強いられていた。そこで同社では、社内端末の全面シンクライアント化に踏み切ることとなった。

    • 導入効果

      • 社内クライアントの運用管理工数を約70%削減
      • 個別物理サーバーで構築された業務システムの仮想統合を実現
      • データセンターに業務データを統合することでセキュリティを強化
      • 圧縮・重複排除機能を活用しバックアップデータの容量を約1/2に削減
    • 装飾
      •  

        「Dell EMC VxRailによるシンクライアントシステムを導入したことで、運用管理負担を約70%削減できました」

        羽後交通株式会社
        取締役 管理本部長
        出雲幸司氏

      • 装飾

        羽後交通株式会社
        取締役 管理本部長
        出雲幸司氏

      • 装飾

        株式会社渡敬
        本社 営業グループ マネージャー
        茂呂雄己氏

      • 装飾

        株式会社日立システムズ
        東北公共システム本部
        第一システム部 技師
        藤田和紀氏

    • 大正5(1916)年の設立以来、一貫して地域の交通を支える重要な役割を果たし続けてきた羽後交通。現在も路線バス/高速バスをはじめとするバス事業を中心に、旅行業、保険業など幅広い分野でビジネスを展開している。

      今回同社では、約150台の物理PCのシンクライアント化、個別に構築されていた業務サーバーを「Dell EMC VxRail」に集約した。これにより、クライアント運用管理の効率化やアプリケーション環境の標準化、セキュリティ強化など、数多くのメリットを実現。ITインフラのシンプル化も実現している。

    • 路線バス/高速バス事業を通して地域住民の生活や観光に貢献

      数々の歴史文化遺産に加え、B級グルメ「横手やきそば」などでも全国にその名を知られる秋田県・横手市。この地において、地域住民の生活や観光の足を支える重要な役割を担っているのが羽後交通だ。同社が設立されたのは、今から一世紀以上も遡る大正5年のこと。当時は鉄道会社であったが、その後のモータリゼーションの変遷に伴いバス会社へと業態を転換。現在の主力である路線バス事業では、秋田県下でも最大級の広さを誇る路線網を展開している。また、仙台や東京方面への高速バスも、日々数多くの旅客に利用されている。

      羽後交通取締役管理本部長出雲幸司氏は「近年では当社においても、ビジネスのIT化が重要なテーマになっています。たとえば、バス運行の安全を確保する上では、ドライブレコーダーやデジタルタコグラフなどの情報を管理するシステムが欠かせません。また、関連会社が手掛けている旅行業などでも、ネットを使ったサービスへのシフトが進んでいます。こうした環境変化に即応できないとさらなる成長は望めませんので、ITインフラの環境改善に努めています」と語る。

    • 社内クライアントの運用管理が大きな負担に

      こうした中、大きな課題となっていたのが、社内業務で利用するクライアントの運用管理である。出雲氏は以前の状況を「これまでは、通常のパソコンを必要に応じてその都度個別に調達していました。このため、いろいろな機種が社内に存在していた上に、インストールされているアプリケーションのバージョンなどもそれぞれバラバラ。更新のタイミングも異なりますので、環境を管理するのに相当な手間と時間を要していました」と振り返る。

      しかも、同社には専任の情報システム部門が置かれていないため、こうしたクライアント運用管理にまつわる作業を、出雲氏をはじめとする管理本部のメンバーが本業の傍ら行わなくてはならなかった。「実質的に『一人情シス』のような状態ですので、対応できるリソースにも限りがあります。こうした状況を打破するためには、運用を外部にお願いするのが一番ですが、現状把握もできていない状況では委託することすらできませんでした」と出雲氏は続ける。

      そこで目を付けたのが、社内端末の全面シンクライアント化だ。出雲氏は「シンクライアントへ移行すれば、OSやアプリケーション環境を標準化できますし、運用管理も一元的に行えます。また、シンクライアント用のサーバーをデータセンターへ設置することで、セキュリティ強化や災害対策なども同時に実現できます」と語る。

    • Dell EMC VxRail+VMware Horizonで新たなクライアント環境を短期間に実現

      新たなシンクライアントシステムを支える仮想デスクトップ製品には、VMware Horizon®を選定。出雲氏はその理由を「クライアント仮想化を実現する製品は他にもありますが、やはりこの分野での実績を考えると、デファクト・スタンダードとも言えるVMware社の製品を選ぶのがベストだと考えました」と語る。

      さらに、ハードウェアに関しては、同社のITパートナーである株式会社渡敬ならびに株式会社日立システムズが提案したデル・テクノロジーズのハイパーコンバージド・インフラストラクチャ(以下、HCI)製品「Dell EMC VxRail」(以下、VxRail)を採用。渡敬の茂呂雄己氏は「お客様の課題を解決する上で、最もふさわしいのはどのような製品か。この点についてパートナー両社で協議した結果、VxRailが最適との結論に至りました」と説明する。

      まずその理由の一つは、短期構築が可能であるという点だ。日立システムズの藤田和紀氏は「今回のプロジェクトでは、一部にWindows 7搭載PCが残っていた関係で、できるだけ早くWindows 10への移行を済ませる必要がありました。その点、検証済みの状態で提供されるVxRailなら、従来型のストレージ構成や他のHCIでシステムを一から構成するよりもスピーディに環境をご提供できます」と語る。

      加えて、もう一つのポイントが、デル・テクノロジーズによるサポート体制だ。VxRailは、VMwareが直接開発に参画している唯一のHCI製品であるため、ハードウェアから仮想化基盤のレイヤー、さらにはVMware Horizonという仮想デスクトップ基盤までワンストップのサポートが受けられる。他HCIで過去に経験した障害時の原因切り分けが長期化するような心配もない。

      •  

        「個別導入された物理サーバーを同一環境に集約するなど、ITインフラのシンプル化・最適化にも役立ってくれています」

        羽後交通株式会社
        取締役 管理本部長
        出雲幸司氏

    • 業務サーバー群の統合も実施しシンプルで効率的なインフラを確立

      こうしたVxRailならではのメリットは、実際の構築作業でも遺憾なく発揮された。藤田氏は「実は導入のタイミングでコロナ禍に見舞われてしまい、データセンターにもなかなか入れないような状況でした。限られた期間内で効率よく作業を進めなくてはならなかったため、こまごまとした検証が不要であるのは大変助かりましたね。当社では、これまでにもVxRailの導入経験は多数ありますが、以前に触ったバージョンよりVMware vCenter®との統合が強化されるなど、製品としての大幅な進化も感じました」と語る。

      具体的な製品としては、オールフラッシュモデルの「Dell EMC VxRail E560F」×4ノードと約150台の「Dell Wyse 3040シンクライアント」を導入。SSDのパフォーマンスを活かすことで、大量のアクセスが集中した際にも快適なレスポンスを確保できるようにしている。また、その他の工夫としては、ユーザーによってVDI(Virtual Desktop Infrastructure)とSBC(Server Based Computing)の2つの方式を使い分けている点が挙げられる。出雲 氏はこの点について「旅行業や保険代理業では専用のアプリケーションを使う必要がありますので、こちらは個別に環境を構築できるVDI方式を選択。これに対し、オフィスソフトやブラウザ等が使えれば十分なユーザーに対しては、SBC方式のクライアントを提供しています。VDI方式とSBC方式のハイブリッド構成を活用することで、業務要件とシステムリソースの効率化を両立しています」と説明する。

      さらに今回のVxRail導入を機に、これまで個別に導入されていた業務サーバーについても同一基盤上に集約。これにより、約10台の物理サーバーを削減することができた。加えてバックアップシステムも、データ保護コンバージド・アプライアンス「Dell EMC IDPA DP4400」(以下、IDPA DP4400)で刷新。重要なシステム/データ資産を確実に保護できるだけでなく、ランサムウェアなどの脅威にも対処が可能になった。ちなみに、IDPA DP4400も一体型のアプライアンス製品であるため、構築時の工数を3割程度短縮できたとのこと。圧縮・重複排除の機能も大きく、バックアップの容量を半分以下に抑えることができているという。

    • 環境全体の一元管理が可能に運用管理負担も大きく軽減

      新たなシンクライアントシステムが稼働したことで、同社の業務にも様々な改善効果が生まれている。「従来はどこにどのような端末があるか把握しきれないような状況でしたので、環境全体を可視化できるようになったのは非常に大きな成果です。アプリケーションの標準化も図れましたし、今後のアップデートなども計画的に行えます。使い勝手についても、これまでの物理PCと変わらないレスポンスが得られていますので大いに満足しています」と出雲氏はにこやかに語る。

      もう一つ見逃せないのが、クライアントの運用管理負担を大幅に減らせた点だ。これまでは社員が別の部署や拠点に異動する際に、その都度クライアントの設定変更などを行う必要があった。また、老朽化したバッテリーの交換作業などを、管理者が残業して行うケースもあったという。「こうした作業が不要になった上に、現状把握が容易なITシステムに刷新したことで、無事、運用をパートナーに委託できました。結果、60~70%程度の運用軽減に繋がりました」と出雲氏は続ける。

      今回のプロジェクトを支援したパートナー両社も、こうした成果に大きな手応えを感じている。茂呂氏は「シンクライアント化やサーバー統合を検討されているお客様には、ぜひVxRailをお勧めしていきたい」と語る。もちろん、羽後交通でも、ITインフラの環境改善に引き続き取り組んでいく考えだ。出雲氏は「業務のさらなるペーパーレス化や情報共有の促進など、取り組むべきテーマはまだまだ多い。社員が最大限に力を発揮できるよう、今後も尽力していきたい」と抱負を述べた。

      • パートナー企業

    詳細情報 表示範囲の縮小
    • 装飾

      お客様名 : 羽後交通株式会社

      業種 : 陸運業

      場所 : 日本/秋田