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    お客様の事例

    コベルコ建機株式会社

    • 建機操作のリモートワーク化の実現にデル・テクノロジーズの高性能ワークステーションをフル活用

      神戸製鋼所のグループ企業で建設機械の生産・販売・サービスの事業を展開するコベルコ建機では、建機の遠隔操作などによって建設現場の働き方に変革のうねりを巻き起こすコンセプト「K-DIVE CONCEPT」の実現に向けて着々と歩を進めている。そのコンセプトの中核を成す遠隔操作システムの開発マシンとしてフルに活用されているのが、デル・テクノロジーズの高性能で堅牢なワークステーション「Dell Precision 5820 Tower」だ。

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    • ビジネス課題

      コベルコ建機では2015年に建設現場の労働力不足を解消するDX(デジタルトランスフォーメーション)のコンセプト「K-DIVE CONCEPT」を打ち出し、研究開発を進めてきた。同コンセプトの最初のステップにあたるローカル無線通信環境における建機の“近距離“遠隔操作の実現に向けてシステムの開発と建設現場でのテストを行うに当たり、高性能で信頼性が高く、堅牢なワークステーションを求めた。

    • 導入効果

      • Dell Precision 5820 Towerワークステーションは筐体のケースや排熱処理の完成度が高く、安定性が他社製品とは段違い。真夏の建設現場でフル稼働させ続けても障害を起こさず、建機の遠隔操作試験を強力にバックアップ。
      • マシンスペックの柔軟性の高さとデル・テクノロジーズの親身のサポートから、システム要件に適した構成のワークステーションが選択可能に。
      • デル・テクノロジーズが部品交換による導入機の性能向上や障害時の部分修理などに対応したことで、開発コストの適正化を実現。
      • 建機の遠隔操作を支えるワークステーションにはリアルタイムのデータ処理能力の高さと安定稼働、さらには持ち運びや設置場所の自由度の高いコンパクト設計が必須とされたが、Dell Precision 5820 Towerワークステーションはいずれの要件も満たし、システムの実用化に向けたプロセスが滞りなく進展。
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        「デルのワークステーションは建機の遠隔操作を支える基盤として最適です。デルにはこれからもK-DIVEの普及と発展に資するソリューションを提供していただきたいと願っています」

        コベルコ建機株式会社
        企画本部 新事業推進部
        新事業DX推進グループ グループ長
        佐伯誠司氏

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        コベルコ建機株式会社
        企画本部 新事業推進部
        新事業DX推進グループ
        グループ長
        佐伯誠司氏

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        コベルコ建機株式会社
        企画本部 新事業推進部
        新事業DX推進グループ
        廣瀬龍一氏

    • コベルコ建機は神戸製鋼所のグループ会社として建設機械(建機)の生産・販売・サービスを手がける企業だ。油圧ショベル、クレーン、環境リサイクル機械を主力商品として国内を含め世界8カ所の生産拠点とグローバルな販売網を展開し、単体で1,994名(グループトータル7,925名/2020年3月末時点)の従業員を擁する。設立(現社名への変更)は1999年のことだが、歴史はより古く1930年に国産大型電機ショベル第1号機を生産したことを事業の始まりとする。以来、挑戦し続けるDNAを連綿と受け継ぎ、数多くの世界初・業界初の製品・技術を世の中に送り出してきた。また、製品開発の基底には人と地球にやさしい環境性能に優れた建機を追求するという理念が流れている。

      • そうした同社のDNAや理念を土台に2015年に打ち出された建設・土木DX(デジタルトランスフォーメーション)のコンセプトが、建機の遠隔操作システムを中心とする「K-DIVE CONCEPT(以下、K-DIVE)」だ。デル・テクノロジーズ(以下、デル)のタワー型ワークステーション「Dell Precision 5820 Tower」は、同コンセプトの中心部分である建機遠隔操作のコックピットシステム(以下、遠隔コックピット)の開発用マシンとして導入され、K-DIVEの実現に向けて大きく貢献している。

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        コベルコ建機 広島本社

    • 建機オペレーターの働き方を一変させる

      建築業界では慢性的な人手不足に長く悩まされ、その改善に向けて国土交通省は2016年に建設・土木におけるICT施工のコンセプト「i-Construction」を打ち出し、業界を挙げての取り組みが進められている。

      その流れを背景に、コベルコ建機では2020年2月に「ICT中期計画」を策定し、2020年度を「ICT改革の始まりの年」と位置づけ、業務のデジタル化による働き方改革やビッグデータ活用による建機予防保全の高度化、産学連携による研究開発の促進などに取り組んでいる。その一環として、K-DIVEの推進にも力が注がれ、実用化・商品化に向けた作業が着々と進めてられている。

      K-DIVEのコンセプトが2015年に生まれたきっかけは、イノベーションの創発を目指した開発部門トップの働きかけにより、開発部門と営業部門の若手によるアイデアソンが行われたことだ。それを通じてK-DIVEのアイデアが生まれ、2016年にはコンセプトを推進する専任組織が設置され、オープンイノベーションや産学連携の枠組みを構築しながら研究開発が進められてきた。

      そのビジョンとして掲げられているのは、「建設現場で働く人の働き方をデジタルテクノロジーによって一変させ、建設・土木の仕事を快適で、より魅力溢れるものへと発展させること」であり、同ビジョンの下、K-DIVEは「建機操作のテレワークサービス」の実現を目指している。

      「私たちが、K-DIVEという建設・土木のDXで目指していることは、ICTによる作業の自動化ではありません。『地図に残る仕事』に誇りを持つ建設現場の方々が納得のゆく仕事をより快適に負担なくこなしていただくための環境を整え、施工現場を若い人にとっても魅力的な職場へと変革することです」と、コベルコ建機 企画本部 新事業推進部 新事業DX推進グループ グループ長の佐伯誠司氏は語り、次のような説明を加える。

      「例えば、K-DIVEによって、建機オペレーターの方の働き方はテレワークスタイルへと一変し、労務負担の低減と安全性の向上が実現されます。それと同時に、特定の場所から離れた場所にある複数の現場をかけもちし、一人の生産性を飛躍的に向上させることも可能になります。このような働き方の変革によって、建機操作のプロになることの魅力が増し、若い担い手も数多く生まれると確信しています」

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      図:K-DIVEが構想する建機操作のテレワークサービスの全体像

    • K-DIVEの3つのステップ

      上述したDXのビジョンの下、K-DIVEの最終形とも言える「建機操作のテレワークサービス」は2025年ごろの提供が計画されている。この最終形では、建機の遠隔操作だけではなく「施工事業者と建機オペレーターとのマッチング機能」をはじめ、「施工管理者と建機オペレーターをつなぐネットワークシステム機能」「施工事業者と建機オペレーターとの受発注契約管理機能」「建機オペレーターの進捗管理と出来高評価機能」など、施工業務にかかわる多様な機能が網羅的に提供されるという(図)。加えて、建機操作の遠隔コックピットを建機操縦のバーチャル教習所として活用することも計画されている。

      K-DIVEでは、こうした構想の最終形へと至るまでに「STEP1」と「STEP2」の2つのステップを踏む予定であり、2つのステップを次のように計画している。

    • STEP1:ローカル通信環境での「近距離」遠隔操作の実現

      • 建設現場のWi-Fiや無線通信を利用し、解体業者のスクラップヤードなどの隣接現場の建機を現場の事務所から遠隔操作できるようにする。
      • ダッシュボード機能による稼働管理・施工進捗・工程管理・安全教育などを実現する。
    • STEP2:ローカル無線通信+広域ネットワーク環境(光ファイバーケーブル利用)での「長距離」遠隔操作の実現

      • 現場から遠く離れた操縦室での建機の遠隔操縦を実現し、施工における人材(建機オペレーター)活用に柔軟性と幅を持たせる。
      • STEP1のダッシュボード機能に加えて、教育シミュレータ機能によるオペレーター育成の効率化を実現する。
    • 上記の「STEP1」については2022年の商用スタートを計画しており、2020年11月時点で遠隔コックピットの完成度が実用化レベルにかなり近づき、現場での稼働検証も繰り返し行われ、事業化の最終的な検討フェーズに入っていると佐伯氏は明かす。

      その遠隔コックピットの開発・試験を支えるワークステーションとしてフルに活用されているのが、デルのタワー型ワークステーション「Dell Precision 5820 Tower」である。

    • 堅牢性と性能の厳しい要求を満たすDell Precision 5820 Towerを選択

      言うまでもなく、遠隔コックピットのシステムは実際の操縦席にいるのとほぼ同じ感覚で建機を操作できなければならず、システムを支えるワークステーションには「オペレーターに対する操作ガイダンスになるユーザーインタフェース(UI)表示」や「リアルタイムの映像処理」「建機操作シミュレータのアプリケーション処理」などのワークロードを遅延なくさばくことができる高い処理性能が必須とされる。

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        K-DIVEの遠隔コックピット。1台のDell Precision 5820 Towerワークステーションが稼働を支える。

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        遠隔コックピットから操作されるコベルコ建機の油圧ショベル

    • また、ワークステーションの不具合や故障によって建機が稼働中の現場にダウンタイムを発生させるのも回避しなければならない。ゆえに、ワークステーションには施工現場などでの長時間のハードな使用に耐えうる「タフさ」も求められるという。

      加えて、開発フェーズで使うワークステーションは、スペックがフィックスしないため、構成をさまざまにカスタマイズできるフレキシブルさも重要だったと、コベルコ建機 企画本部 新事業推進部 新事業DX推進グループの廣瀬龍一氏は話す。

      Dell Precision 5820 Towerはそうした厳しい要件を満たすワークステーションとして選ばれた。その性能は期待どおりのものであったと佐伯氏と廣瀬氏は口を揃える。

      「建機の操作というのは複雑な作業で、遠隔コックピットの操作と実際の建機の動きとの間に大きなズレが生じるとオペレーターは仕事になりません。ですので、遠隔コックピットの実現には、リアルタイム処理能力の高いワークステーションが不可欠ですが、Dell Precision 5820 Towerはその要求をしっかりと満たせています。実際、遠隔コックピットの検証に協力いただいたオペレーターの方からも、建機の操縦席にいるのと同じような感覚で操作が行えたとの評価をもらえています(」 佐伯氏)。

      一方の廣瀬氏はDell Precision 5820 Towerワークステーションの「タフさ」を高く評価する。

      「遠隔コックピットの検証試験は2019年から実施していて、今夏(2020年夏)もいくつかの建設現場で行いましたが、検証の場は、現場に特設してもらったプレハブの建物です。ゆえに、エアコンをフルに稼働させても室温はかなりの高温になり、粉塵も少なくありません。そうした厳しい環境で長時間にわたり遠隔コックピットの検証を繰り返したのですが、Dell Precision 5820 Towerは異常や不具合を一切引き起こさず、安定稼働を続けました。このタフさと安定性は他社製品とは段違いです。本体ケースのつくりがしっかりとしていて廃熱処理設計が優れているデルのワークステーションならではの優位性だと見ています」

      また、廣瀬氏はデルの提案力やサポート品質についても高く評価する。

      「私たちは、遠隔コックピットのシステムは設計できても、それをパフォーマンスよく動作させるために、どのようなスペックのマシンが適切なのかの判断は下せません。そうした中で、デルの担当者には、遠隔コックピットの開発プロジェクトの概要について詳しくヒアリングをしていただき、私たちの要求にフィットしたスペックのワークステーションを提案してもらえました。その提案に間違いはなく、そこにもデルというシステムベンダーの優秀さを強く感じました」

      さらに同氏はこうも続ける。

      「コックピットの開発途中ではシステムの仕様が変更になり、ワークステーションのスペックが足りなくなることも間々発生します。そのような場合もデルの担当者は親身になって相談に乗ってくれますし、部品単位のグレードアップに柔軟に対応してもらえます。加えて、私たち固有のニーズにも対応していただき、おかげで、ワークステーションの問題で開発の作業が滞るといったことがなく助かっています」

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        Dell Precision 5820 Towerワークステーション

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        「デルのワークステーションは性能と頑丈さ、サポート品質のすべてが優れています。特に頑丈さについては他社製品とは段違いです。おかげで遠隔コックピットの開発・検証もかなりスムーズに進展しています」

        コベルコ建機株式会社
        企画本部 新事業推進部
        新事業DX推進グループ
        廣瀬龍一氏

    • 建設・土木の魅力をともに高めるパートナーとしてデルにさらなる期待

      先にも触れたとおり、コベルコ建機では2022年からSTEP1の構想の事業化を予定している。

      「この事業化においてターゲット顧客となるのは、当社の建機をお使いいただいているお客様となりますが、ここで大切にしたいのは、お客様と建設・土木の働き方や働く環境に関する未来感を共有することだと考えています。デジタルテクノロジーの力を活用すれば、建設・土木における施工の仕事は、きわめて先進的で誰にとっても魅力なものになり、人気の仕事になると私たちは信じています。そうした未来を、お客様やパートナーとともに築いていきたいというのが私たちの願いです。その意味で、デルにも、ぜひ、建設・土木の未来をともに切り開くパートナーとしてこれからも優れたテクノロジーとソリューションを提供してくれることを期待しています」(佐伯氏)。

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      お客様名 : コベルコ建機株式会社

      業種 : 製造

      場所 : 日本/広島