• 装飾

    お客様の事例

    函館五稜郭病院

    • 3階層の仮想化基盤をAzure Stack HCIに。 柔軟性と拡張性でDX推進を加速化

      函館五稜郭病院は、3階層で仮想環境を構築していたが、スケールアウトや運用のしやすさを求めてDell EMC Solutions for Microsoft Azure Stack HCIを導入。

    • 装飾
    • ビジネス課題

      AI・スマートホスピタル実現やDX 推進を方針として掲げる函館五稜郭病院では、2014年に構築した仮想化基盤のリソースが不足し、スケールアウトしやすい基盤を求めていた。また、クラウドサービスを活用するために使っていたRDS(リモートデスクトップサービス)の利用者を増やすためにも、柔軟で拡張性の高い基盤が必要となってきていた。

    • 導入効果

      • 230台のノートPCと23台の物理サーバーよりも導入コストを34%減
      • 多数のノートPCの設置や電源確保、機器更新の手間などをゼロに
      • リソース不足に陥っていた以前の仮想化基盤の約3倍のリソースを確保
      • 院内すべてにインターネット環境を提供できたことによるクラウド活用の推進
    • 装飾
      •  

        「AI・スマートホスピタルを実現させ、DXを推進していくためには、5年後や10年後を考えてIT化を進めていく必要があります。外来の患者様の待ち時間を少なくして接触を減らしたり、入院の患者様の毎日の検温・検脈を自動化するなど、さまざまな取り組みを行っていますが、引き続きデル・テクノロジーズにはよい提案やサポートを期待しています」

        社会福祉法人 函館厚生院 函館五稜郭病院
        病院長
        中田智明氏
      • 装飾

        社会福祉法人 函館厚生院 函館五稜郭病院
        病院長
        中田智明氏

      • 装飾

        社会福祉法人函館厚生院 函館五稜郭病院
        企画情報システム課長
        佐々木眞氏

    • スマートホスピタルの実現に向けて拡張性の高い仮想化基盤が必要

      函館市の五稜郭の前にある社会福祉法人 函館厚生院 函館五稜郭病院(以下、函館五稜郭病院)は、道南医療圏における急性期型病院で、地域がん診療連携拠点病院にも指定されている。また、臨床研修指定病院として、若い医師の育成にも力を入れていることも特徴の1つだ。病床は480床で、約110人の医師が在籍し、年間6,000件を超える手術を行って、道南医療圏や渡島半島の医療を支えている。

      同病院では、ITを積極的に活用し、AI・スマートホスピタルの実現を目指していると函館五稜郭病院 病院長の中田智明氏は説明する。「当院は5年後に改築の時期を迎えますが、その前からスマートホスピタル構想を想定し、5年後や10年後にどうなっていけばよいかを考えてIT導入などを検討していく必要があります。たとえば、外来の患者様に対してはWeb予約やWeb問診などを提供し、患者様の多くの情報が集まった状態で診察を始められるようにしておけば、無駄な待ち時間を減らすことができます。自動化するものは自動化して、迅速に患者様に対応できるようにしなければならないと考えています」。

      実際に、函館五稜郭病院では、入院患者に対する毎日の検温や血圧測定、経皮的動脈血酸素飽和度(SPO2)などの計測結果を電子カルテに自動送信する仕組みを取り入れている。「毎日、多くの病室を回って看護師が検温や検脈し、メモしたものを入力するといった手間がなくなり、時間を有効利用することができるようになりました。将来的には、AIなどでモニタリングして、たとえばSPO2が一定の値よりも下がったらアラートが鳴るようにしていきたいですね」と中田氏は話す。

      AI・スマートホスピタルの実現を打ち出し、さまざまなシステムを導入してきたが、2014年にHyper-Vで構築した仮想化基盤は2台のサーバーと1台のストレージを使っており、現在ではリソースが不足していた。仮想化基盤に載せたいシステムも物理サーバーで構築する状態で、迅速にサービスを提供することが困難になっていたと函館五稜郭病院 企画情報システム課長の佐々木眞氏は説明する。「病院の改築工事を控えており、サーバー室の引っ越しが避けられない中で、1台でも物理サーバーを減らして仮想化基盤に載せ、移設によるダウンタイムを少なくしたいと考えていました。しかし、当時の仮想化基盤ではスペックが足らず、新たな仮想化基盤を構築する必要があります。また、今後DXを強力に推進していくためには、クラウドサービスを活用していく必要がありますが、電子カルテ端末をインターネットにつなげることはできません。そのため、別途PCを用意するのではなく、リモートデスクトップを使ってインターネットに接続するようにしていましたが、アカウントを追加することができないことも問題でした」。

      「勉強会などでHCIの存在を知り、次のシステムは絶対にHCIにしたいと考えていました」と佐々木氏は話を続ける。「仮想化のニーズが今後も増えてくることが予想される中で、HCIであれば、ニーズに合わせてスケールアウトしていくことが容易で、故障などによるシステム停止を抑えることができると考えました。しかし、HCIの導入はコスト面で厳しいという課題もあったのです」。

    • 保守の課題や予算の問題を親身に考えたデル・テクノロジーズの提案

      函館五稜郭病院では、4台のPowerEdge R740xdサーバーと2台のDell EMC PowerSwitch S4112F-ONから構成されるDell EMC Solutions for Microsoft Azure Stack HCIを導入し、2020年12月に移行作業などを終えている。「我々の予算の範囲内でHCIを提案してくるメーカーはなかったのですが、デル・テクノロジーズは、HDD、ハイブリッド、オールフラッシュと複数のハードウェア構成を提案してくれて、予算の問題をクリアすることができました。我々の現状の課題や今後の拡張性、予算の問題などに非常に親身になって一緒に考えてくれたことも、他社との大きな違いでしたね」と佐々木氏は当時を振り返る。

    • 装飾
    • また、導入後の保守の問題に対しても、デル・テクノロジーズは親身になって対応してくれたと佐々木氏は続ける。「通常、メーカーに保守作業を依頼すると、高額な保守費用となってしまいます。また、札幌や東京などの都市部からエンジニアが派遣されるようなサポートでは迅速に対応してもらうことができません。我々は、非常に高い技術力をもった地元のIT企業である函館インフォメーション・ネットワーク株式会社(HINET)にシステムの構築や保守をお願いしているのですが、デル・テクノロジーズがHINETと綿密な調整をして、柔軟に対応してくれたのには驚きました。デル・テクノロジーズがProSupport Plusのような手厚いサポート体制を提供してくれて、HINETと連携してしてくれたことは、非常に大きな安心感につながっています」。

      2020年10月末に検証・設定済みのDell EMC Solutions for Azure Stack HCIを設置した函館五稜郭病院は、11月にはシステム更新を予定していた服薬指導管理システム、調剤支援システム、注射薬自動払出システムなどをAzure Stack HCI上に構築。12月中旬には、既存の仮想化基盤からの移行を完了し、病理部門システムなども新たに搭載させているという。「4ノード構成で184コアのCPU、最大メモリ479GB、総ディスク容量35TBで、余裕のあるシステムにすることができました。移行も、ほとんどダウンタイムなしでできたことも満足しています。今後、さまざまなシステムを搭載していこうと考えていますが、スケールアウトが容易なので、リソース不足になってもすぐに拡張できるのは安心できます」と佐々木氏は話す。

    • 必要なRDSのアカウント数を確保でき導入コストや運用の手間を大きく低減

      クラウドサービスのニーズが増えることによりインターネットに接続する必要が高まっていた函館五稜郭病院だが、今回のAzure Stack HCIで必要な数のWindows Serverリモートデスクトップサービス(RDS)を提供できたことで、コストや運用の手間が大きく下がったと佐々木氏は説明する。「すべての病棟や診察室にインターネット環境を揃えるためには、インターネット用のPCが230台ほど必要になります。仮に物理サーバーで仮想化基盤を作り、ノートPCを230台購入したと仮定すると、今回のAzure Stack HCIの導入によりコストは34%抑えられたことになります。導入コストを抑えられたのはもちろん、電源コンセントやネットワーク、設置スペースの確保、障害対応などがゼロになったことは非常にうれしいですね。230台のノートPCを6年ごとに交換しなくてもよいということも大きなメリットだと思います」。

      また、仮想化基盤のスペックが3倍に増加し、病院中でインターネットを使えるようになったことでクラウドサービスを一気に展開することができたという。「たとえば、購買システムや物流システムなどはクラウドサービスを活用するようになり、これまで紙などで回覧していた連絡などもコミュニケーションアプリを使うことができるようになりました。医療安全や感染対策などの定期的に受講しなければならない講義も、e-Learningシステムを使うことができ、紙の給与明細もクラウドを活用しています。外来診療のDXも今後強力に進めていこうと考えていますが、試験的にコロナ罹患の可能性がある外来患者様にスマートフォンで問診してもらえるWeb問診の仕組みを発熱外来で進めています。コロナ禍となってさまざまなことにスピードが求められるようになっていますが、今回の仮想化基盤構築によって迅速に対応できるスピードを手に入れられたのは、大きな価値ですね。今後、ワクチン提供が始まっていきますが、予約システムなども迅速に提供できると思います」と佐々木氏は話す。

      さらに、利用者が増えたRDSも体感的に速くなっていると佐々木氏は続ける。「以前の環境ではインターネット接続にもたつくこともあったのですが、新しい環境ではSSDを使っている影響か、非常にスムーズで物理PCを使っているのと変わらない感覚で利用することができます」。

    • 装飾
      •  

        「次の基盤はHCIにしたいと考えていましたが、コストが問題でした。デル・テクノロジーズは、予算や現状の課題、将来的な拡張を理解し、地元のIT企業と連携した保守サポートなどを親身になって考えて提案してくれたので、安心してAzure Stack HCIを導入することができました」

        社会福祉法人 函館厚生院 函館五稜郭病院
        企画情報システム課長
        佐々木眞氏

    • 今後さまざまなシステムをHCI上で展開、ITによる地域医療発展に期待

      「今後は、オンプレミスで導入される医療系システムは、可能な限りAzure Stack HCIに載せていきたいと考えています。これまで、物理サーバーで運用していた麻酔管理システム、ICU部門システム、透析部門システム、健診システム、電光掲示板/再来受付機システム、地域連携システムなどは順次移行していく予定です」と佐々木氏は話す。

      また、今回の導入を振り返って、佐々木氏は次のように話してくれた。「特に地方の医療機関は、IT化を進めることが難しく、導入後の保守は共通の悩みなのではないでしょうか。当院では、院長がITに理解があり、積極的に投資してくれていますが、院内のICT環境は企画情報システム課の3人のスタッフで運用しているため、工夫をしていく必要があります。地方の医療機関によっては、システム部門がないところもあるでしょう。そういった医療機関に対して、今回のデル・テクノロジーズのような親身で顧客に寄り添った提案があれば、地方の医療も発展していくのではないかと感じています」。

      ITやクラウドサービスを活用し、今後も患者目線で医療サービスを充実させて地域医療に貢献していく函館五稜郭病院。最後に中田氏は次のように話している。「医療は、他の分野に比べてIT化が遅れています。デル・テクノロジーズのようなメーカーに、先進的な技術を使った提案をしていただけると助かります。たとえば、AIで入院中の患者様の行動をモニタリングして、急変などを迅速に察知できるような仕組みがあるといいですね。また、医師は治療や検査などの説明を行って患者様に理解してもらう必要がありますが、家に帰ってもそれらの個別指導をWebでQRコードを使って確認できるようにしたり、医療用語をわかりやすく文章化する仕組みなどもできればと思っています。我々は、今後もDXを推進していき、よりよい医療サービスを提供できるように努めていきたいと思います」。

    詳細情報 表示範囲の縮小
    • 装飾

      お客様名 : 

      社会福祉法人 函館厚生院 函館五稜郭病院

      業種 : 医療機関

      場所 : 日本/北海道