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    お客様の事例

    株式会社データドック

    • 外気と雪で冷やす データセンターとの相乗効果で GPUサーバーの性能を最大化

      株式会社データドックの長岡データセンターは、グリーンエナジーを活用し、高電力供給とサーバーの高集積を実現。GPUサーバーの構築及び運用実績が豊富。

      • 株式会社データドックの長岡データセンター
    • ビジネス課題

      AIやディープラーニングの需要が高まる中で、NVIDIA Tensorコアを搭載したGPUサーバーが数多く活用されるようになっている。一方で、多数のGPUサーバーを持つ必要がある事業では、電力の確保や排熱の対応に苦慮しているケースも珍しくなく、ラックに数多くの高性能サーバーを搭載できる高集積性と高電力給電を可能とするデータセンターが求められている。

    • 導入効果

      • NVIDIA V100 Tensor コア GPUの搭載に特化し、高性能だけでなく排熱効果も高い専用サーバーを採用
      • グリーンエナジーを使った画期的なデータセンターとの相乗効果で電力消費と排熱の課題を解決
      • 高集積・高給電を実現したデータセンターを活用することでラック2台分のGPUサーバーをラック1台に集約
      • データセンターコストを2/3に抑える
      • インフラにかかるコスト2/3に低減
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        「我々のデータセンターは、グリーンエナジー(外気と雪)を利用したエコなデータセンターを運営しております。年間を通して、外気温度が低い土地の特性を活かした間接外気空調と寒冷地ならではの雪を利用した雪氷空調を採用しております。この2つのグリーンエナジーを利用することにより、年間を通して機械空調をほとんど利用しておりません。また、当データセンターは、高電力供給、高集積を実現したハウジングサービスを提供しておりますので、GPUサーバーをAIやディープラーニングに利用する事業者様にご利用頂き高評価を頂いております」

        株式会社データドック
        営業本部営業部 部長
        佐藤靖彦 氏

    • 平均気温の低い長岡の外気と雪山でサーバーを冷却

      新潟県長岡市にデータセンターを構える株式会社データドックは、2016年4月に創業した比較的新しいデータセンター事業者だが、外気と雪氷のハイブリッド空調を活用したサステナブルデータセンターとして注目を集めている。「我々が提供するハウジングサービスは、1ラックあたりの供給電力を30kVA/ラック、1㎡あたりの耐荷重3.0tを実現しております(ラックの静荷重は2.0t)、従来のデータセンターの課題であった電力確保やラック積載荷重を解決できるデータセンターとなっています。また、サーバーやネットワーク機器の高集積化を図ることでラック費用が削減できることもお客様に喜ばれています」と株式会社データドック営業本部 営業部部長の佐藤靖彦氏は説明する。

      データドックがデータセンター事業を始めようとしたきっかけは、経済産業省が提言したデータセンターの地方分散化の取り組みだったと佐藤氏は話を続ける。「当時のデータセンターは、首都圏に6割~7割が集中している状況で、新たなデータセンターも東京近郊に開設されることが一般的でした。利便性などを考えれば、データセンターは首都圏にあったほうが良いのですが、首都直下型地震や南海トラフ地震などの災害リスクが高まる中で、BCP(Business Continuity Plan)やDR(Disaster Recovery)の観点でデータセンターの地方分散化の議論が始まったと記憶しています」。

      しかし、実際にはデータセンターの地方分散化の動きは鈍く、否定的な意見も多かったという。ビジネス上のメリットを考えれば、やはり首都圏のデータセンターにアドバンテージがあり、地方にデータセンターを開設するのであれば、首都圏のデータセンターに負けないメリットとアドバンテージが必要となってくるのだ。「我々が重視したのは、競争力のあるデータセンターサービス、グリーンエナジーの活用、地方創生の3つです。堅固な地盤で液状化リスクがない新潟県長岡市にデータセンターを構え、震度7の地震を震度4以下にする免震構造を採用。間接外気空調と雪氷空調を採用することで、年間を通して機械空調をほとんど使用せず、CO2の排出を大幅に削減することを実現しています。当社の試算では一般的な空調システムを利用している同規模データセンター比で約40%のCO2排出削減を実現できることになります」と佐藤氏は説明する。

      年間平均気温の低い長岡の外気で効率的にサーバーを冷却し、雪山から溶けた水を貯えた融解水槽を活用することで空調が使用する電力量などを削減できることで注目されたデータドックの長岡データセンターだが、同社のデータセンターが選ばれる理由はそれだけではないと佐藤氏は話す。「首都圏のデータセンターと競争していくためには、これまでにはないサービスを提供する必要があると考えました。従来のデータセンターは預かることがメインのサービスだったと思いますが、我々は必要であればお客様に代わってシステムの構築を行い、そのまま運用も代行させていただいています。弊社データセンターをご利用いただいているお客様には、データセンターの利用検討する際にデータセンターをご見学に来られて以降、一度も来られることなく、導入から運用まですべて当社に任せていただいているお客様もいらっしゃいます。また、データセンターの仕様にお客様が合わせざるを得ないのが一般的でしたが、我々は、お客様の仕様にデータセンターが合わせるという考えでサービスを提供することをモットーとしており、多くのお客様から無駄なコストが発生しなかったとご評価いただいています。また、首都圏のお客様が多いのですが、6~7割がメインサイトとしてご利用いただき、高給電・高集積でハウジングコストを低減できることから、AIやディープラーニングなどの事業者の方々にも高評価をいただいています」。

    • 事業が拡大する中でGPUサーバーの台数が増えていく

      • 長岡データセンター:最大供給電力30kVA/ラック、床耐荷重3.0t/㎡
      • データドックの長岡データセンター
      • データドックの長岡データセンターを活用した顕著な例は、AI自動翻訳サービスを提供する株式会社ロゼッタだという。ロゼッタは、2,000の分野からなる専門分野データベースとユーザーごとの専門データベースを使った「T-4OO」というサービスを提供しており、AI学習や推論で求められる高い計算能力を実現するため、NVIDIA V100 Tensor コア GPUを搭載したDell EMC PowerEdge C4140と、その前身のC4130を採用している。「高性能なGPUサーバーは我々の事業に必須のものですが、このサーバーを採用した理由の1つは、設計がNVIDIA V100に最適化され、効率的に冷却できる設計となっていたことです。比較した他社のサーバーは、スペック上は十分な冷却能力があるように見えても、実際に筐体を開けてみると熱が滞留するような構造になってしまっていて、電源ユニットが排熱の妨げになっている製品もありました。PowerEdge C4130は、筐体の全体最適化を考慮した上でエアフローを含めてよく作られていると感じましたね。また、一時期入手しづらかったNVIDIA V100を必要な分だけ確保していただき、スケジュール通りに納品していただいたことも感謝しています」と株式会社ロゼッタ執行役員 CSO SI本部本部長の木村浩康氏は当時を振り返る。

    • 多くの計算が必要な中で、排熱や電力使用量にこだわりを持っていたロゼッタだが、排熱効率のよいGPUサーバーを使っていても、事業が拡大するにつれて、従来のデータセンターでは電力効率や排熱、コストなどの課題が見えてくるようになったと木村氏は説明する。「PowerEdge C4130を採用してから2年が経ち、引き続きPowerEdge C4140も採用していきましたが、その間に我々のお客様は大幅に増えており、GPUサーバーの数も増やしていかなければなりませんでした。また、2020年7月には新たなサービスとして、わずか30ページ程度の参考訳例から、用途に合わせて翻訳カスタムモデルをAIが生成するT-3MTという新サービスを提供し始めます。カスタムモデルを自動生成することで、専門的な用語が多い業種でも飛躍的に翻訳精度を上げることができるサービスですが、これによってより多くのGPUパワーが必要となってきます。そのため、新たなデータセンターを2018年初旬から探し始めていました」。

      排熱や電力効率にメリットのある都内や地方のデータセンターをいくつかピックアップしていったという木村氏は、その経緯を次のように説明する。「首都圏のデータセンターのほうが利便性は高く、通信などの問題も低いと考えられますが、多くのGPUサーバーを置けるようなデータセンターは限られており、そもそも大きな電力を供給できる発電所が近くにあるわけでもありません。複数のデータセンターに分散させれば運用できるかもしれませんが、それでは運用効率が非常に悪くなり、コスト効率も低くなってしまいます。いくつかの候補の中から、データドックに相談したところ、長岡からどのようにネットワークをつなぐかといった距離と通信の問題も含めてご提案いただいたことが非常によかったですね。検討中に話をさせていただく中で、他のデータセンター事業者とは異なり、電力供給や排熱、ネットワークの専門家がそれぞれアドバイスしてくれて、技術力の高さを感じられたことも決め手となりました。このようなプロの集団であるデータドックであれば、高集約でコストも抑えられると判断しました」。

      ロゼッタが長岡データセンターを利用するようになった経緯について、佐藤氏も次のように振り返る。「1ラックあたりに高給電できることに自信を持っていましたが、これだけの大量のGPUを果たして本当に効率よく冷やせるのか、という不安はありました。定格30kVAを提供した経験はございましたが、実効30kVAを提供することは我々にとってもチャレンジでもあり、ぜひともご要望にお応えしたいと思いました。そこで、同等の環境を準備して実証実験を行い、問題ないという確証を持ってから提案を行っていきました。今回の事例は、我々にとっても非常に勉強になり、新たな気づきも生まれました。今回の経験が現在の営業活動に非常に役立ち、データドックであれば、大量のGPUサーバーも安心・安全に運用できるという印象を持っていただけていると感じています」。

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        「排熱をよく考えて設計されたPowerEdge C4130 / C4140をディープラーニングの学習フェーズにおいて大量に必要としているため、ラック搭載効率や電力効率の高いデータセンターを探していました。T4OO ver.2リリース以降に利用していただいているお客様が大幅に増えていますが、PowerEdgeとデータドックの組み合わせによって、T4OOに加えて、新サービスとなるT-3MTも順調に展開していけると考えています」

        株式会社ロゼッタ
        執行役員 CSO SI本部本部長
        木村浩康 氏

    • 事業が拡大する中でGPUサーバーの台数が増えていく

      GPUに特化したサーバーと高集積・高電力供給のデータセンターの相乗効果によって、ロゼッタでは、AI翻訳の学習効率や推論の精度向上を図りながらもパフォーマンスを落とすことなく、必要なGPUサーバーの1ラックあたりの台数を増やすことができていると株式会社ロゼッタ SI本部 Principal Engineerの川原宏太氏は説明する。「長岡データセンターを利用することによって、従来のデータセンターで2つのラックに搭載していた台数を1台に集約することができ、データセンター利用費を含めた運用コスト低減を実現し、従来と同等のパフォーマンスを出すことができるようになりました。全体として、インフラにかかるコストを2/3に抑えることができるようになりましたね。長岡データセンターは非常によく調湿・室温管理されており、サーバーだけでなく、GPUカード自体のセンサー温度も安定して稼働しています。最初に利用し始めたころは、ラック最上段のサーバーの吸気温度が高くなっていたのですが、相談するとすぐに調整してくれて、しっかりと冷えるようになってくれたのも、技術力の高さを感じます」。

      また、当初は検証やリスクヘッジ観点から、新設でPowerEdge C4140の導入を行ったが、2020年3月からはすべてのPowerEdgeサーバーを長岡データセンターに移行していると川原氏は話を続ける。「2019年9月ごろから新たに導入したGPUサーバーを長岡データセンターに置いていったのですが、現在はNVIDIA V100搭載機はすべて長岡に引っ越して、従来のデータセンターには消費電力の少ない推論特化型のNVIDIA T4 Tensorコア GPUを搭載したサーバーを残しています。私は一度稼働開始したサーバー移設の経験がなかったのですが、データドック様はサーバー輸送の専門業者の手配からと、いろいろ相談に乗ってくれて、要望に応えていただきました。移設により空いたスペースには、顧客増加に備えて、以前、デル・テクノロジーズに導入いただいた暗号化仮想化基盤のvSANノードの追加導入を予定しています」。

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        「高集積・高電力供給を実現するデータセンターにすることで、ラック2台のサーバーを1台に収めることができ、コストを2/3に抑えることができました。地方のデータセンターから都内のお客様へのネットワークが心配でしたが、データドックのネットワークエンジニアに相談に乗ってもらい、何度も検証して問題なくサービスできると確信しています」

        株式会社ロゼッタ
        SI本部 Principal Engineer
        川原宏太 氏

    • NVIDIA A100 Tensor コア GPUと新たなPowerEdge サーバーにも期待

      新たなサービスとなるT-3MTのサービスも、長岡データセンターを中心に提供していく予定だと明かしてくれた木村氏は、今後の展開について次のように話す。「T-3MTは、お客様に学習も提供する必要があるため、それだけGPUの利用率が高くなります。これらのサービスも長岡データセンターを活用していくので、長岡データセンターの台数は今後も増えていくことが予想されます。高集積・高電力供給が実現できるデータセンターとして、長岡データセンターのお客様も増えていくと考えられますが、現状の品質を維持したサービスを提供し続けてくれることを期待しています。また、GPUに最適な設計でサーバーを提供してくれているデル・テクノロジーズに対しては、新しい技術に対して、しっかりとした検証を行っていち早く製品を出していただけることに期待しています。デル・テクノロジーズとNVIDIAの強力なパートナーシップを活用して、先日発表されたNVIDIA A100 Tensor コア GPUの最新情報や、最適なサーバー製品のリリースに期待していきたいですね」。

      また、最後に佐藤氏も次のように今後の展開を話してくれた。「もちろん、我々としても今後お客様が増えていくことは喜ばしいことですが、パフォーマンスを変えないことが大前提で、維持するだけでなく、よりよい環境を提供できるように努力していきたいです。お客様の声を聞きながら運用し、試行錯誤や改善を行っていくことが重要なので、些細なことでもご要望やご意見をいただきたいと思います。我々は、データセンターサービスだけでなく、データマネージメントや、放送局向けのメディアストレージなどのサービスを行っているので、お役に立てるのであればお声がけいただきたいですね」。

      • 株式会社データドック 営業本部営業部 部長 佐藤靖彦 氏

        株式会社データドック
        営業本部営業部 部長
        佐藤靖彦 氏

      • 株式会社ロゼッタ 執行役員 CSO SI本部本部長 木村浩康 氏

        株式会社ロゼッタ
        執行役員 CSO SI本部本部長
        木村浩康 氏

      • 株式会社ロゼッタ SI本部 Principal Engineer 川原宏太 氏

        株式会社ロゼッタ
        SI本部 Principal Engineer
        川原宏太 氏

      • 株式会社ロゼッタ会社概要

        株式会社ロゼッタ会社概要 

        株式会社ロゼッタは、「我が国を言語的ハンディキャップの呪縛から解放する」をミッションに、2004年という早い段階からAIによる機械翻訳研究開発事業に着目し、AIによる機械翻訳サービスをコア事業として成長を続けている会社である。IT・医薬・化学・機械・法務・金融などの約2,000以上の専門分野ごとにチューニングされ、プロの翻訳者に匹敵する機械翻訳サービス『T-4OO』を提供している。また、2020年から、翻訳メモリから企業独自の自動翻訳機を生成する性能を飛躍的にアップさせた、超絶カスタマイズAI自動翻訳「T-3MT」の提供も開始している。

     
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    • 株式会社データドック

      お客様名 : 株式会社データドック

      業種 : データセンター事業

      場所 : 日本/新潟


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