10月22日にWindows 7が正式に販売開始され、当日は、大々的な記者発表会が開催されたほか、量販店さんでも販売イベントが開催されるなど、Windows 7を巡っては大きな盛り上がりを見せています。
記者発表会、およびビックカメラで行われた記念イベントには、デルからも、コンシューマ事業部の代表であるジョージ・ケラマンが出席させていただきました。
デルでも、22日にWindows 7搭載の新製品を発表し、継続販売機種についても、Windows 7への対応が始まっています。
Windows 7の機能についてのレビューは報道各社の記事に譲るとして、ここではWindows 7でお勧めしたい個人的なポイントをご紹介したいと思います。
かゆいところに手が届くWindows 7
ビスタをベースに開発されたので、XPからビスタへの移行期のような劇的な変化目新しさというのはあまり大きくないかもしれません。しかしながら、ビスタで少しストレスを感じていた、細かい弱点が大幅に改善されているのは大きなポイントです。
例えば起動時間。Gizmodeのレビューでは数値的なアドバンテージは無いのですが、文中に書かれている通り、“体感的に早い”のはビスタには無かった印象です。
タスクバーも非常にシンプルかつ見やすくなりました。
警告のバルーンも主要な警告は「×」だけで示されるようになるなど、使いやすさの向上が見られます。
そしてWindows Aero。
ビスタのローンチ時に注目を集めるも、逆にビスタが“遅い”という象徴のようにも扱われていましたが、Windows 7では非常に実用性が高く、ついにAeroの良さを体感できるようになりました。
ネットワークに関しても非常にありがたい改善があります。
会社で使用しているPCを自宅のでも使用することがありますが、これまではそれぞれのネットワーク接続ごとにプリンターの設定を切り替えなければなりませんでした。時間を多くロスするわけではありませんが、毎回毎回のマニュアル操作はやはり面倒です。Windows 7ではネットワークに接続すると自動的にどのプリンターを使用するのかを検知してくれますので、この小さなストレスからは解放されます。
64ビットのサポート
特に2009年に入ってから、特にハイエンド製品において、デルでも64ビット版に対応したビスタを提供する機会が増えていました。Windows 7の登場で、64ビットへの対応はさらに加速すると思います。
4GB以上のメモリをフルに活用したときの処理速度などは、一度体感するともう戻れなくなる感覚になります。古いハードウェア、ソフトウェアをあまり使用しないユーザーであれば、Windows 7への移行を機に、64ビット版への移行も検討してみてはいかがでしょうか。
過去のOS対応機器との互換性が高い
ビスタ登場時を振り返って思い出されるのが、アプリケーションの互換性の問題です。XPでは普通に動いたアプリケーションが、ビスタでは動作しないことがありました。Windows 7はビスタがベースなので、ビスタで普通に動いているアプリケーションはほぼ問題なく動くと思いますが、お客様の中にはビスタを通りこしてXPからWindows 7へと移行される方もいらっしゃると思います。
このようなお客様は、まずマイクロソフトや周辺機器各社のホームページで対応状況をご確認いただくのが第一ですが、未対応の場合は、是非「互換モード」を試してください。「互換モード」は実はビスタにも搭載されていたのですが、Windows 7ではウィザード形式で非常に分かりやすくなっています。この「互換モード」を使用することで、XPで動作するアプリケーションのほとんどは動作するようです。
他にもWindows 7のお勧めポイントはありますので、次回、新機能を中心にお伝えしたいと思います。