デル、エントリークラスのストレージアレイPowerVaultシリーズにファイバチャネルモデルを追加、8Gbps ファイバチャネル接続に対応した「Dell™ PowerValut MD3600f/MD3620f」を販売開始

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デルのエントリークラスのストレージアレイ、PowerVaultシリーズ初のファイバチャネル接続に対応するSANストレージ「PowerVault MD3600f」及び「PowerVault MD3620f」の販売を開始いたします。

PowerVault MD3600fシリーズは、8Gbpsファイバチャネル接続に対応し、性能、柔軟性、拡張性に優れたエントリークラスのSANストレージです。高い可用性と、災害対策ソリューションへの対応など、ビジネス継続に関するお客様の要望に応える機能を備えています。二重化されたコントローラは、それぞれ、8Gbpsファイバチャネルポートを4ポート備え、ファイバチャネルスイッチ無しで冗長構成も組むことができます。

PowerVault MD3600fシリーズは、エントリークラスのストレージアレイでありながら、拡張性に優れています。ファイバチャネルスイッチを用いた構成では、最大64物理ホストとの接続が可能です。また、PowerVault MD1200またはMD1220のディスクエンクロージャを接続することによって、最大96台のディスクドライブまで構成を拡張することができ、用途に合わせて、3.5インチのディスクエンクロージャと2.5インチのディスクエンクロージャを混在して接続することもできます。さらに、各ディスクエンクロージャ内では、ディスクドライブとして、SSD、SAS、ニアラインSAS、自己暗号化ドライブ(Self-Encrypting Drives:SED)を混在して実装できます。

また、PowerVault MD3600fシリーズは、データ保護に関する機能として、スナップショット、バーチャルディスクコピー、リモートレプリケーションに対応し、お客様のデータをより効率的かつ効果的に保護します。ソフトウェアとしては、PowerVaultシリーズの複数世代、複数プロトコルに対応したクライアントベースのJavaアプリケーションとしてMDストレージマネジメントソフトウェア(MDSM : MD Storage Management software)を提供し、直感的でありながら、管理面や機能面でも充実した強力なインタフェースを備えます。また、仮想化環境でお使いのお客様は、VMware vCenterのプラグインにより、単一インタフェースでのストレージ管理が可能です。

PowerVault MD3600f及びMD3620fの活用で、中小企業のお客様及び中規模システムを管理するお客様が抱える下記のような課題を解決いたします。

中小企業のお客様及び中規模システム管理者が抱える主な課題

– データ増加への対応とストレージの散在化

– 複数ストレージのメンテナンスとバックアップ

– ハードウェアやソフトウェアのコスト、及び、エネルギーコストの増大

– ストレージやIT専門家の不足

– バックアップや災害復旧への対応

– SLA確保とコスト削減の両立

 

PowerVault MD3600fシリーズでは、ITシステムのご要件とご予算に合わせて、下記の4つの構成を提供いたします。

– MD3600fシングルコントローラ構成【容量コストパフォーマンス重視】

シングルコントローラと、3.5インチドライブ12台が実装可能なディスクエンクロージャの2U構成です。大容量のニアラインSASドライブと組み合わせることで、容量に関するコストパフォーマンスを最大化できます。

– MD3600fデュアルコントローラ構成【容量コストパフォーマンスと可用性】

アクティブ/アクティブなデュアルコントローラと、3.5インチドライブ12台が実装可能なディスクエンクロージャの2U構成です。大容量のニアラインSASドライブの活用で、高い可用性を持つ大容量ストレージを提供します。

– MD3620fシングルコントローラ構成【IOPS性能重視】

シングルコントローラ、2.5インチドライブ24台が実装可能なディスクエンクロージャの2U構成です。SSDまたは2.5インチ15k rpm(回転/分) SASの組み合わせで、スピンドル数の多いIOPS性能に優れたストレージソリューションをローコストで提供します。

– MD3620fデュアルコントローラ構成【IOPS性能と可用性】

アクティブ/アクティブなデュアルコントローラ、2.5インチドライブ24台が実装可能なディスクエンクロージャの2U構成です。SSDまたは2.5インチ15k rpm(回転/分) SASの組み合わせで、スピンドル数が多くIOPS性能に優れ、高い可用性を持つストレージソリューションを提供します。

 

・ PowerVault MD3600f/MD3620f 主な仕様

– 4/8Gbps ファイバチャネルポート:コントローラ当たり4ポート

– キャッシュ容量:コントローラ当たり2GB(デュアルコントローラミラー、停電時はバッテリにより不揮発メディアへ書き込みするため、無制限の停電許容時間を実現)

– 最大接続ホスト数:64

– 最大ディスクドライブ数:96

– サポートディスクドライブ:7.2K/10K/15K SAS, SSD, SED

– サポートRAIDレベル:0, 1, 5, 6, 10

– 最大LUN数:256

– ディスクエンクロージャ内に異なる種別のドライブを混在実装可能

– (オプション機能)リモートレプリケーション機能(同期及び非同期(書き込み順序保証あり))

– (オプション機能)スナップショット、バーチャルディスクコピー、ハイパフォーマンスティア

 

・ オプション機能

– スナップショット – 仮想ディスクごとに最大で8個のスナップショット、システムごとに合計128個のスナップショットをサポートしています。

– 仮想ディスクコピー(VDC) – 仮想ディスクコピーは、任意の時点における既存のボリュームイメージを完全に複製します。

– 自動暗号化ドライブ(SED) – SEDを使用することで、ドライブがアレイから取り外された場合や電源がオフの状態でも、ドライブ上のデータは暗号化されており、悪意を持ったアクセスに対してセキュリティを保ちます。

– ハイパフォーマンスティア(HPT) – 極めて高いパフォーマンス要件に対応し、高い生産性と競争力を実現します。

– リモートレプリケーション – データやプロセスを地震、火災、または大規模停電などの地域規模の大災害から保護するために、セカンダリサイトへのデータのリモートレプリケーションを行う必要があります。同期、非同期、書き込み保証付き非同期レプリケーションの3つのリモートレプリケーションモードに対応しています。

・ 補足資料

図1 

表1:製品仕様一覧

 

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図1:背面図

 

 図3

表2:PowerVault MDシリーズ最新ラインアップ

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