「GPUコンピューテイングを加速する、全く新しいPCIe拡張キャビネット新製品 PowerEdge C410xの優位性」

デル株式会社と米NVIDIA社は、2010年10月5日(火)に東京ミッドタウンで、
GPUコンピューティングに関する報道関係者向けの説明会を行いました。

clip_image002[1]

米NVIDIA社からは、HPC市場におけるGPUコンピューティングへのニーズの高まりを含めた
市場動向をお話しいただきました。

  • 既にSuperComputing Top500の上位にGPUを使用したHPCシステムがランクインしている
  • 解析系の主要な汎用アプリケーションもGPUコンピューティングに対応してきている

などのトレンドから、試用期間を終えて普及期に入ったというメッセージをいただきました。

続いてデルからは、公共ソリューション本部 シニアHPCテクノロジストの橋爪信明が新製品
PowerEdge C410xを紹介しました。
PowerEdge C410xは、GPUコンピューティングのために設計されたPCIe拡張キャビネットで、
従来のGPU対応サーバ製品とは全くコンセプトを別にするユニークな製品です。

clip_image002[3]

clip_image002[5]

PowerEdge C410xのユニークな点は、PCIeスロットだけを持つハードウェアで、専用の
冗長電源モジュールとファンを備えるというところにあります。
つまり、サーバとは別筐体になり、最大8台のホスト接続と最大16台のGPUカードを
収納・稼働させることが可能になります。(現在、接続先ホストとしてはPowerEdge C6100を認定済み)

さらに各々のPCIeモジュールはホットプラグに対応しているため、増設や保守などのメンテナンス性が
格段に向上しています。
従来のGPUコンピューティングが抱えていた課題は、

  • GPUカードが必要とする熱冷却や(200W近くにも達する)専用の電源供給を実現するために
    通常のサーバでは対応することができない
  • 特殊な専用サーバ(主にラックマウント型)のPCIeスロットに1個または2個のGPUカードを内蔵して使用
  • 専用サーバの別途購入が必要。1ホストあたり最大2×GPUという制約。
    GPUメンテナンス時にホストサーバを停止する必要あり。サーバ障害時にGPUも停止してしまう。

などがあり、GPUコンピューティングが普及するための大きな障壁になっていました。
デルは、今回、PowerEdge C410xでGPUモジュールをサーバとは別筐体にすることで上記の課題を
一気に解決しました。
つまり、GPUコンピューティング環境において

  • ホストとGPUモジュールを別々に増設・メンテナンス可能
    (ダウンタイムの削減とメンテナンス性の向上)
  • ホスト: GPUの比率を自由に設定可能(1:1~最大1:8まで)
  • PCIe専用筐体により、十分な冷却と電源供給およびPSU・ファンの冗長化を実現
  • End-to-Endで、完全なx16 PCIe Gen2帯域を提供

などを実現することができるようになりました。

また、NVIDIAのTesla GPUカードをデルがOEM提供することでワンストップでの販売・サポートが可能です。
GPUコンピューティングを加速するPowerEdge C410xをぜひご検討いただければ幸いです。

About the Author: Dell Technologies