デル・テクノロジーズが提供する新たなフェーズの「ソフトウェア主導型ストレージ:次世代Dell PowerStore」

「Dell PowerStore」の最新リリースが、予測不可能な世界で前進するための3つのイノベーションを提供

本文章は、2022年7月21日に公開されたブログの抄訳版です。

ブログ原稿 https://www.dell.com/en-us/blog/introducing-the-next-phase-of-software-driven-storage/

筆者:Shannon Champion

「Dell PowerStore」にとって、この2年は活気あふれる年でした。このストレージ プラットフォームをリリースした2020年以降、デル・テクノロジーズは、驚異的なペースでイノベーションを生み出し続け、それに見合うだけの販売実績を上げてきました。豊富な機能を実装した3つのメジャー リリース、3回に及ぶ「Product of the Year」受賞、世界90カ国以上で12,000の成功実績、5,000万時間に上るお客様の実行時間、数エクサバイト(EBに上るインストール済みの有効容量など、「PowerStore」は、リリースから1年足らずで、デル・テクノロジーズ史上最速の市場展開を実現した新しいストレージ アーキテクチャーとなりました。

この「PowerStore」の成功の理由を端的に表すなら、それはお客様の目標達成に繰り返し貢献しているからです。お客様は、常に最新の状態を維持し、ビジネスニーズに合わせて進化し、長期的にITを根本的に簡素化するという、「PowerStore」の設計思想における最大の特長を理解して信頼を寄せています。この2年間、デル・テクノロジーズは、「AppsON」、インテリジェント スケールアウト、DRE(Dynamic Resiliency Engine: 動的レジリエンシー エンジン)、DevOpsおよびコンテナ向けの多様なストレージ自動化ツールといった「ソフトウェア ファースト」の優れた機能によって、この設計思想を支えてきました。

「PowerStoreを選んだ大きな理由の1つは、Anytime Upgradeプログラムです。今後成長していく中で、このプログラムのメリットをこれからも存分に活用していきたいと考えています」。– Richard Semple氏/米テキサス州ウィリアムソン郡

絶え間ないモダナイゼーション(最新鋭化)の新たなフェーズへようこそ

デル・テクノロジーズは「PowerStore」史上最大となるリリースを発表しました。最新リリースの主な特長は以下の2つです。

  • PowerStoreOS 3.0 ― 120以上の新機能を提供する包括的なソフトウェア アップグレードをリリースしました。既存のお客様に対して無停止アップグレードとして、追加費用なしで提供されます。これによって、ソリューションの柔軟性が大幅に高まるだけでなく、お客様のストレージ体験が向上します。
  • 2世代プラットフォーム ― すでに「PowerStore」をお使いの方であれば、新しい第2世代プラットフォームに無停止でデータ インプレース アップグレードが可能です。現在お使いのシャーシやドライブはそのままで、投資を保護しながら、より高速なインテル プロセッサーへのアップグレード、大容量NVMeエンクロージャーへの拡張、100GbEのネットワーキングなどを利用できるようになります。

最新リリースでは、急速に変化する世界で競争力を維持するために不可欠な2つの要素を提供します。

性能と拡張性の大幅な拡張

  • 高速化:読み取り/書き込みの混合ワークロード速度を最大50%高速化(*1)、書き込み速度を最大70%高速化(*2)、コピー処理速度を最大10倍高速化しました(*3)
  • 拡張性:筐体あたりの最大容量が66%増加し、クラスターあたり最大18 PBe(4:1のデータ削減時での実効容量)以上を実現しました(*4)。そして、アプライアンスあたり最大8倍のボリュームをサポートします(*5)。また、エントリー モデルの「PowerStore 500」において、他のモデルと同様にスケールアップすることが可能となりました。
  • 最新のNVMe接続を拡張: デル・テクノロジーズの「SmartFabricストレージ ソフトウェア」によって、新しい100Gb NVMe/TCP環境の接続性が向上します。高速なNVMe/TCPネットワークへの接続により、ポートあたり従来のおよそ半分のコストで最大73%も高速な接続性を実現できます(*6)

エンタープライズ機能の拡充

強化されたのは、パフォーマンスだけではありません。最新リリースでは、数々の高度なエンタープライズ機能のラインアップが大幅に拡張され、お客様が「PowerStore」で次のブレイクスルーを実現するための卓越した柔軟性を提供します。

  • データ モビリティーおよびデータ保護の強化 ― これまでの非同期ブロック レプリケーションに加え、ネイティブ ファイル、vVols、Metroエリア同期レプリケーションを追加しました。これにより、あらゆるワークロード(ブロック、vVols、ファイル)を「PowerStore」環境にて保護することが可能になりました。独カールスルー工科大学ストレージ アーキテクトのUlrich Betzler氏は、「PowerStore」は急速に進化し、かつ長期にわたり活用できるプラットフォームであると評して、次のように述べています。「新しいネイティブMetro Volumeレプリケーションは、完璧な機能です。他の製品にも、これと同じUIがあればと思います」。
  • ファイル ストレージの機能を強化 ― ファイル データの処理能力の高速化、VMwareファイル サポートの追加、非同期レプリケーション機能のサポートなど、ファイル ストレージとしての機能を強化しています。また、ファイル データの筐体間移行をサポートするソフトウェアを無償で提供し、従来のファイル ストレージからの移行を促進します。またFile Level Retention/WORMやサードパーティー モニタリングといった新しいセキュリティー機能も実装しています。最新リリースでは、「PowerStore」へ移行すべき理由がこれまで以上に増え、移行自体も、より簡単に実行できるようになっています。

「私たちは、従来のNASアプライアンスでは適切なパフォーマンスが得られないという結論に至りました。PowerStoreこれだ!という瞬間に至るための統合データ基盤として、当研究所のゲノム科学者が以前は実現できるとは思っていなかったさまざまなことを実現する力を与えてくれます」。 – James Lowey氏/TGEN(米国の遺伝子研究センター)

  • VMware との連携を拡張 ― 「PowerStore」のVMwareとの親和性は、よく知られていますが、最新リリースでは、「PowerStore Manager GUI」内でエンド ツー エンドにVMwareを可視化する機能、またスナップショットやレプリケーションなどの仮想マシン(VM)レベルの「PowerStore」サービスをvSphereから直接プロビジョニングできる機能によって、その親和性を新たなレベルに高めています。いずれの管理方法を選んだとしても、この双方向の統合によって、VMwareストレージ ソリューションが簡素化および合理化されます。これには、NFSファイル データストア、ネイティブvVolsレプリケーション、vVols-over-NVMeサポートが含まれています。World Wide Technology(WWT)社 ソリューション アーキテクトのJohn Lochausen氏は、次のように述べています。「VMwareとの統合は、非常に大きな価値をもたらします。このアレイは、NFSで仮想マシンを実行するように自動調整され、VMwareのネイティブなMetro機能を提供します」。
  • サイバーセキュリティの対応 ― 「PowerStore」のDNAにとってセキュリティーは、リスクを最小限に抑え、脆弱性に対処することに焦点を当てたNIST対応の開発から始まり、常に基本的なものとなっています。最新リリースには、マルウェアの改ざんから不変のシリコンベースで保護するHardware Root of Trust(HWRoT)およびセキュアブート、サードパーティーのキー マネージャーのサポート、エンド ツー エンドのFIPS 140-2コンプライアンス(すべてのアプライアンス モデル、拡張エンクロージャー、NVRAM、データドライブを網羅)、CEPA対応のランサムウェア検出機能が追加されています。

現在お使いの「PowerStore」を従来の設備投資(CAPEX)で購入したのか、または「APEX Flex on Demand」で購入したのかに関係なく、お客様は、「PowerStoreOS 3.0」リリースのさまざまなモダナイゼーション オプションを利用できます。このことは、当初から計画の一部となっていました。まだ「PowerStore」を購入していないお客様も、デル・テクノロジーズの担当者まで、気軽にお問い合わせください。なぜ世界中のITプロフェッショナルが「PowerStore」に注目しているのか、その理由をご説明します。

いずれの場合も、「PowerStore」は、シンプルに使い始め、シンプルに使い続けられることを実感していただけるでしょう。適応性に優れ、常に進化し続けているこのプラットフォームは、本当の意味で長期にわたるビジネスの優位性をお客様に提供します。

*1. 2022年3月に実施した、PowerStore 1200T(PowerStore OS 3.0)のピークIOPSおよびPowerStore 1000T(PowerStoreOS 2.1)を比較した社内試験に基づく(読み取り/書き込み=70/30、ブロックサイズ=8k)。実際の結果は変動する場合があります。

*2. 2022年3月に実施した、PowerStore 1200T(PowerStore OS 3.0)のピークIOPSおよびPowerStore 1000T(PowerStoreOS 2.1)を比較した社内試験に基づく(書き込み100%、ブロックサイズ=8k)。実際の結果は変動する場合があります。

*3. PowerStore 5000(PowerStoreOS 3.0)とPowerStore 5000(PowerStoreOS 2.0)で実行したXCOPYのパフォーマンス(36GB VM x 1000をコピー)を比較した社内試験に基づく。実際の結果は変動する場合があります。

*4. PowerStoreOS 3.0およびPowerStoreOS 2.0を比較した最大PowerStoreクラスターの最大有効容量。 平均データ削減率は4:1を想定。実際の結果は変動する場合があります。

*5. PowerStoreOS 3.0およびPowerStoreOS 2.0を比較した最大PowerStoreモデル(PS9000)の最大サポート容量。

*6. スイッチおよびホストの一般的なネットワーク コストに対する社内分析に基づく(2022年3月)。 最大IOPS比較はブロックサイズ4kに基づく。実際のパフォーマンスが異なる場合もあります。