ノートパソコンのディスプレイ比較について

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ノートパソコンを購入する際に、CPUやメモリーとともに使い勝手に大きく影響するのがディスプレイです。パソコンの場合、外部ディスプレイを接続して使うことも可能なので、スマートフォンほどディスプレイにこだわらない人が多いかもしれませんが、やはり自分の使い方に合ったディスプレイを選ぶと快適さが違います。ノートパソコンのディスプレイについて、選ぶ際のポイントを考えてみましょう。

●スタイルの違い

ノートパソコンには、二枚貝のようにヒンジでディスプレイを開閉できる「クラムシェル型」と、タブレットとしても使える「2in1」があります。2in1には、ディスプレイとキーボードが分かれる「デタッチャブル」タイプと、キーボードは外れませんが、ディスプレイをくるりと360度ひっくり返してタブレットとして使える「コンバーチブル」があります。デルのInspiron「2-in-1」はコンバーチブルです。

2in1はタッチ操作に対応したディスプレイを搭載し、スタイラスペンや指で手書き入力が可能。絵を描けるのはもちろん、PDFなどにチェックを入れる際に便利です。タブレットスタイルにしてソファでくつろぎながら動画を見るといったことも可能です。また、タブレットスタイルから少しヒンジを開けてテントモードにすると、飛行機や新幹線の狭い机の上で場所を取らず自立させることができます。ただ、ヒンジの機構が複雑なためか、全体的にクラムシェル型より重い傾向があります。

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ノートパソコンのディスプレイサイズは13インチから16インチが主流です。携帯性を重視した11インチから12.5インチくらいの小型サイズもあれば、17インチ以上でノートパソコンとはいいながらも基本的に据え置きで使うものもあります。日常的に持ち運ぶなら、見やすさと重さのバランス的に14インチ前後がお勧めです。

ディスプレイの見やすさは、大きさだけでなく、アスペクト比(縦横の比率)と画面解像度も影響します。ノートパソコンは地デジのテレビと同じ16:9の横長ディスプレイが主流でしたが、最近は16:10や3:2のディスプレイを採用するノートパソコンも増えてきました。デルのノートパソコンは基本的に16:10のディスプレイを採用しています。

16:9のディスプレイはテレビがそうであるように動画の視聴に適しています。多くの動画は16:9のアスペクト比で作られ、16:10や3:2のディスプレイだと全画面モードにした際に上下に余白が残ったり、画面に合わせて表示範囲が調整されたりします。16:9はぴったりと不足なく全画面表示になり映像に集中できます。

一方、書類やWebサイトは基本的に縦長なので、ディスプレイも縦長な方が広い範囲を表示できて一覧性が高いです。仕事や勉強で使うなら16:10や3:2のディスプレイが使いやすいでしょう。
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●フルHDと4K UHDの違い(とプラス(13.4インチ)の意味)

「フルHD」や「4K」などは画面解像度を表す言葉です。ディスプレイにどれだけの画素があるか表すもので、例えば「HD(High Definition)」は1280×720ピクセル。横に1280個、縦に720個の画素があります。数が大きいほどきめ細やかでくっきりとした表示になり、表示できる領域も大きくなります。

最近のノートパソコンは、HDを縦横1.5倍したフルHD以上の解像度を持つディスプレイを搭載しています。1920×1080ピクセルで、アスペクト比は16:9です。デルのノートパソコンに多い16:10のディスプレイは1920×1200ピクセルで、縦に120ピクセル分、長くなっています。フルHDより少し大きいという意味で「+」が付いて「FHD+」と表記されます。

フルHDを縦横2倍に大きくしたものが「4K」です。「UHD(Ultra HD)」とも呼ばれます。「K」は「1000」を意味し、4Kは約4000という意味。4Kは3840×2160ピクセルで、横の画素数が約4000ピクセルなのでそう呼ばれます。

ディスプレイにこだわりたいなら、デル XPSシリーズのハイエンドモデルとして登場した「New XPS 13 Plus」に注目。13.4インチ、16:10のディスプレイは4辺が極細のフレームレスディスプレイで、解像度はFHD+のほか、UHD+(3840×2400ピクセル)や、スマートフォンでおなじみの鮮やかなOLED(有機EL)3.5K(3456×2160ピクセル)をカスタマイズ選択することができます。ノートパソコンの中でも最高クラスの美しく没入感のある表示を堪能できます。
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●非光沢・半光沢・光沢の使い分け

ディスプレイの表面加工処理によっても見え方が変わります。加工処理には大きく「非光沢(ノングレア)」と「光沢(グレア)」の2種類があります。デルでは光沢ディスプレイを「Truelife」と呼んでいます。

非光沢ディスプレイは表面にツヤがなく、さらっとマットな触感です。映り込みがなく、目に優しい表示ですが、映画などは光沢ディスプレイよりも鮮やかさやメリハリに欠けます。

光沢ディスプレイはツヤがあり、光が反射します。コントラストがはっきりとして鮮やかな映像が楽しめるので、動画鑑賞に適しています。光沢ディスプレイは2in1によく使われますが、指でタッチすると指紋が残りやすいのがデメリット。また、黒色が多い画面では映り込みが目立ち、煩わしさを感じることがあります。

なお「半光沢(ハーフグレア)」と呼ばれるタイプもあります。ツヤが抑えめなので映り込みもやや抑えめですが、非光沢よりも色鮮やかです。デルでは半光沢を「反射防止」と表現しています。

このようにスタイルとディスプレイ性質の違いから、様々な組み合わせを選択できます。あなたのライフスタイルに合った最適な組み合わせを、ぜひ探してみてください。

■記載内容は、2022年7月27日時点のものです。

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