サイバー レジリエンスなマルチクラウド データ保護を強化

ソフトウェア ドリブンなイノベーションによって、継続的にセキュリティーおよび企業の能力向上を実現

当資料は、2023年4月4日に公開されたブログの抄訳版です。
ブログ原稿 https://www.dell.com/en-us/blog/enhancing-cyber-resilient-multicloud-data-protection/
筆者:David Noy | 2023年4月4日

2022 Dell Technologies Global Data Protection Index(2022年グローバル データ保護インデックス)』によると、76%の組織が、コンテナやクラウド ネイティブ アプリケーションといった新しいテクノロジーに対するデータ保護ソリューションが不足していると回答しています。また65%の組織が、運用管理の時間と複雑さの高まりに関連する課題を報告しています。このことから、これらの企業の3分の2がマルウェアやランサムウェアへの対応に不安を感じており、パブリック クラウドに置いている自社のデータの保護に、あまり自信がないことも容易に理解できます。

これらの課題を踏まえ、デル・テクノロジーズの製品イノベーションは、マルチクラウド データ スプロール、運用の複雑さ、不十分なサイバー レジリエンスに関連する課題に確実に備えるために、データ保護ポートフォリオの強化を続けています。最近も、「Dell PowerProtect DD Operating System」「Dell PowerProtect Data Manager」「Dell PowerProtect Data Manager」アプライアンスのソフトウェア機能を強化したとともに、「Dell PowerProtect Cyber Recovery」ソリューションのアップデートを行いました。

これらの最新情報は、以下のとおりです。

Dell PowerProtect Data Manager
Dell PowerProtect Data Manager」の最新リリースは、ワークロードの強化やセキュリティーの強化、クラウド機能の拡張など、複数の新機能をエンタープライズ企業のお客様に提供します。

「PowerProtect Data Manager」は、Oracle Data Guard Federatedを自動で検出することにより、Oracle環境のエンタープライズ データ保護機能を拡張します。これにより、「PowerProtect Data Manager」のUIと統合したOracle Recovery Manager(RMAN)エージェント ワークフローを通じて、高可用性Data Guard環境におけるOracleのバックアップとリストアの管理が、強化および簡素化されます。この環境を基盤として「PowerProtect Data Manager」がOracle Incremental Merge (OIM)と統合されました。この機能強化により、ユーザーは増分バックアップのコストで合成フルバックアップを作成できるようになり、結果として、より優れた重複排除率で、迅速なOracleバックアップと高速リカバリーが可能になります。

この「PowerProtect Data Manager」最新リリースでは、「Cloud Snapshot Manager」も拡張されており、Google Cloud Platformのサポートが追加されています。マルチテナントのサポートによって、お客様はそれぞれ独自の「Cloud Snapshot Manager」アカウントを持つ個別のテナントとしてプロビジョニングが可能で、管理者はユーザーにロール(役割)およびロールベース アクセス コントロール(RBAC)ポリシーを設定できます。

また、ミッション クリティカルな運用環境で、より高いレベルのセキュリティーを実現するため、多要素認証(MFA)としてRSAをサポートしています。MFAは、ユーザー名とパスワードだけでなく、追加のアクセス権限を用意することで、認証情報の盗難リスクから保護します。

Dell PowerProtect Data Managerアプライアンス
今回発表したDell PowerProtect Data Manager」アプライアンスには、新しいセキュリティー、効率性、使いやすさに関する機能が追加されています。

多要素認証およびActive Directoryの統合によるシングル ユーザー ログイン管理により、セキュリティーが強化されています。トラブル シューティングと変更管理の効率も高められており、ユーザーはUI内の1カ所からすべての監査ログにアクセスしてダウンロードできます。

データ保護の効率も、複数の仮想ローカルエリア ネットワーク(VLAN)アップリンク管理による「PowerProtect Data Manager」アプライアンスの入出力データレートの高速化によって、さらに向上しています。

Dell PowerProtect DDOS(オペレーティング システム)
デル・テクノロジーズは、継続的に四半期ごとのDell PowerProtect」アプライアンス用の「PowerProtect DDOS」アップデートをリリースしています。「PowerProtect DDOS」の機能強化には、「Smart Scale for PowerProtect」アプライアンスのサポートを「PowerProtect DD Virtual Edition」のオンプレミス インスタンスに拡張したことも含まれます。

「PowerProtect DDOS」のアップデートには、新しいセキュリティー機能も含まれています。「PowerProtect」アプライアンス環境を管理するマルチシステム管理ツールの「PowerProtect DD Management Center」は、多要素認証でRSAもサポートするようになりました。

Dell PowerProtect Cyber Recovery
最近公開されたCybereason社のランサムウェア レポートによると、調査対象者の90%が、身代金を支払ったにも関わらずデータを完全に復元することができなかったと回答しています。身代金を支払っても、それはサイバー レジリエンスにはなりませんが、「Dell PowerProtect Cyber Recovery」なら、サイバー レジリエンスが可能です。最新リリースの「PowerProtect Cyber Recovery」および「CyberSense」によって、顧客体験(CX)の向上、総所有コスト(TCO)の削減、そしてサイバー攻撃から重要なデータを保護します。

お客様が今後さらにマルチクラウドでの運用を拡張していく中で、デル・テクノロジーズは、お客様がサイバー攻撃からすべてのデータを保護することに自信を持ち、確実に復旧することを望んでいます。「PowerProtect Cyber Recovery for AWS」では、AWSボールトにおいて「PowerProtect Data Manager」による自動リカバリーが可能になります。また、同じAWSクラウド リージョン内で複数のボールトを構成することもできるので、AWSを利用したより拡張性の高いリカバリー戦略を実装できます。

「CyberSense」アナリティクスの機能強化は、お客様のSLAに準拠し、コスト削減を可能とします。マルチリンク接続では、データの破損を分析するために利用可能な帯域幅を、ロード バランシングによって最大化します。これにより、「CyberSense」サーバーの数を増やすことなく、より多くのデータを分析できるようになります。動的ライセンシングでは、「CyberSense」の容量メーターから古くなったホストを削除することで、正確なライセンシングが可能となります。追加したワークロードに対してサポートを拡張する場合は、「Dell Avamar」および「PowerProtect DP」アプライアンスで保護したHyper-Vワークロードで、アナリティクスを実行できます。

プロセスを合理化してサイバー攻撃からの復旧を支援するために、Cyber Recovery UIから操作できることが増えました。ジョブ レポート(Jobs Report)をオンデマンドまたはスケジュールで実行し、「Vault Application Wizard」を使用して「CyberSense」とバックアップ アプリケーションを設定して、代替の「PowerProtect DD」アプライアンスにデータを復旧させることが可能になりました。

「Dell PowerProtect Cyber Recovery with CyberSense」は、柔軟なデプロイメントと合理化したリカバリー オプションによって、サイバー攻撃から重要なワークロードを保護し、サイバーレジリエンスの向上を実現します。詳細はこちらをご覧ください。

デル・テクノロジーズのデータ保護機能強化の詳細
この記事では、デル・テクノロジーズのデータ保護ポートフォリオに関連するさまざまな最新情報をお届けしました。お客様がデータ保護を実装する過程でどこにいるのかに関係なく、デル・テクノロジーズは常にお客様をサポートします。これらのアップデートの詳細およびダウンロードは、デル・テクノロジーズのサポートをご覧ください。

詳細については、デル・テクノロジーズのアカウント担当者にお問い合わせください。また、最新のアップデートについては、デル・テクノロジーズをフォローしてください。5月22日から25日に米ネバダ州ラスベガスで開催予定の『Dell Technologies World』では、さらに多くのニュースをお届けします ―― 皆様とお会いできることを楽しみにしています。