発売20周年を迎えたデルのワークステーション「Dell Precision」の進化と今後の展望

2017年12月15日

デル株式会社

発売20周年を迎えたデルのワークステーション

Dell Precision」の進化と今後の展望

デルのプロフェッショナル向けワークステーション「Dell Precision」は今年で発売から20周年を迎えました。発売以来20年間にわたり、高い性能とプロフェッショナルクリエイターのニーズに応じた設計により、優れたクリエイティブのアイデアを実現するための基盤を提供してきました。2001年には業界初のモバイルワークステーション、2008年にはリモートワークフローを可能にする初のラックマウントワークステーション、そして2016年には初のVR(仮想現実)対応ワークステーションと、20年に及ぶイノベーションの結果として、この分野において多くの画期的なツールを開発してきました。

Dell Precision」の20年にわたる進化

デルが1997年に発売した初代「Dell Precision」により、制作現場のプロフェッショナルは強力なツールを活用して壮大なアイデアを形にしたり、複雑な作業を簡単に扱うことができるようになりました。「Dellワークステーション400」のグラフィックカードは、約100枚の画像分に相当する128MBという圧倒的な容量を誇っていましたが、当時はワークステーションの必要性が浸透せず、発売後の3カ月間の販売台数はわずか700台に留まりました。しかしテクノロジーの進歩により、今やデルのワークステーションビジネスは全世界でナンバーワンの売上を誇るまでに成長し、今年7月にロサンゼルスで開催された「SIGGRAPH 2017」では、機械学習やAI(人工知能)アプリケーション、アルゴリズムの開発や導入に対応できる能力を備えた初のワークステーション「Dell Precision 7920 Tower」を発表しました。

「Dell Precision 7920 Tower」は、初代のワークステーションに比べ「32,000倍の高速化」、「240倍のメモリ帯域幅」、「2,800倍のグラフィック性能」を実現したデルの20年にわたる技術の進化を結集した製品であり、まさにデスクの下に置くことのできる小型化したスーパーコンピューターの誕生となりました。

制作現場への影響

エンターテインメント業界では、映画の特殊効果からVR(仮想現実)や新たなエクスペリエンスなど、最新テクノロジーの導入により制作技術は20年間で大幅な進化を遂げました。1990年代から2000年代にかけてテクノロジーをきっかけとしたパラダイムシフトが起こり、デジタルへの移行が進みました。2010年代前半には映像にCGI (Computer Generated Imagery)が用いられるようになり、あらかじめレンダリングされたグラフィックはほぼ実物に近い描写を可能にし、観客の目には実写に見えるようなグラフィックをリアルタイムで提供できるようになりました。現代では大半のアニメ映画はCGIによるものとなり、しかもその多くは3Dで制作されています。

現在、デルのワークステーションは映画をはじめVFX、音楽制作、製品設計、製造、VRコンテンツ開発など、クリエイティブのさまざまな現場で何百万人ものプロフェッショナルに活用されています。デルのワークステーションはそうしたデジタルの進化を可能にし、エンターテインメント業界における創造性を高めただけでなく、さまざまな業界においても創造性を高めることに貢献してきました。

しかし、これでもまだ終わりではありません。処理能力にしても帯域幅やストレージ容量、ディスプレイ技術にしても、あらゆる性能は5年ごとに10倍高まっています。つまり、これから15年後にはパワーもスピードも効率も容量も、現在からさらに1000倍も優れた能力が実現されるということです。

今後の展望

VR(仮想現実)やAR(拡張現実)によって、これからさらにリッチでイマーシブな体験が期待できるようになります。予測技術や機械学習が当たり前のように使われ、コンピューティングも音声やジェスチャーのように、より自然な方法で行われるようになるでしょう。クリエイティブな現場がこれからどのように変革を続けるのか、是非その最前線で見届けたいと思っています。

次世代のPCは、従来のキーボードやマウスと音声認識やジェスチャー、予測ツールやサービスを融合させて、より自然な動きで動かす方法が生み出されることになります。これはまさに、新たなデジタルデバイス「Dell Canvas」が実現しているようなことです。テクノロジーは私たちに何かをするように伝えるのではなく、テクノロジー自体がすぐにやって見せてくれるようになります。こうした変化はすでに起こりつつあり、今後さらに加速するでしょう。

これからもデルはテクノロジープロバイダーとして、常にイノベーションを続け、可能性を一層押し広げていくために創造性の拡大に取り組み続けてまいります。

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■デル株式会社について

デルは世界市場トップレベルのシェアを誇るエンドツーエンドのソリューション・プロバイダー、Dell Inc.の日本法人です。 総合 IT ソリューション事業 – パソコン・モバイル端末から基幹システムやクラウドの導入支援、セキュリティサービスに至るまで包括的な IT ソリューションを提供。http://www.dell.co.jp/

■2017年8月15日、米国オースティン発ブログ記事の抄訳です。

■DELL ロゴは、米国 Dell Inc. の商標または登録商標です。

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