デル、業界最高水準のAPT技術搭載エンドポイントプロテクション製品と ビジネスPC向け新BIOS検証機能を発表

2016年2月5日

デル株式会社

 

デル、業界最高水準のAPT技術搭載エンドポイントプロテクション製品と

ビジネスPC向け新BIOS検証機能を発表

*米国時間2016年2月4日に発表されたグローバルリリースの抄訳版です。

  • 新たなBIOS検証機能により、業界最高水準のセキュリティ機能を搭載したビジネス向けPC製品を強化
  • デルは、起動プロセス中のすべてのデバイスのセキュリティ確保を実現するオフホスト検証を唯一提供
  • 『Dell Data Protection | Endpoint Security Suite Enterprise』は 、Cylance社(米)のAPT(高度脅威防御テクノロジー)を採用する唯一のエンドポイントセキュリティ製品

デルは、人工知能(AI)と機械学習を応用し、APT攻撃やマルウェアを検出、防御するCylance社の技術を採用した『Dell Data Protection | Endpoint Security Suite Enterprise』を発表しました。これに合わせてビジネス向けPCを対象とした新「POST(Power On Self Test)ブートBIOS検証ソリューション」も提供することを発表しました。同ソリューションによって、起動プロセス中のデバイスへのマルウェア感染を防ぐことができます。POSTブートBIOS検証ソリューションは、「Dell Data Protection | Endpoint Security Suite Enterprise」のライセンスを購入することで、デルのビジネス向けPCに搭載することができます。

新たなBIOS検証機能は、安全なクラウド環境下で個々のBIOSイメージをデルのBIOSラボの公式基準値に照会し、比較検証します。オフラインの環境でデバイスの検証を実施することにより、マルウェアに感染した可能性のあるデバイス上ではなく、安全に保護されたクラウドプラットフォーム上でPOSTブートイメージへの脅威の有無を検知することができます。これにより、デバイスのライフサイクル全体へとセキュリティを拡張するとともに、管理者への悪意のあるBIOS攻撃を阻止する、より優れた可視性をします。

このBIOS検証機能は、デルが広範に展開する第6世代インテル® CoreTM プロセッサーを搭載したビジネス向けPCを対象として順次提供されます。デルが2016年1月上旬に米ネバダ州ラスベガスで開催されたCES2016にて発表し高い評価を得た「Latitude」の新シリーズをはじめ、一部の「Dell Precision」、「OptiPlex」デスクトップ、「XPS」ノートブックPC、および「Dell Venue Pro」タブレットなどに搭載されたこの新機能は、「Dell Data Protection」によるクラス最高のエンドポイントセキュリティソリューションを搭載した業界で最もセキュアなビジネス向けPCのセキュリティをより強固にします。同ソリューションは、包括的な暗号化機能、高度な認証機能、最先端のマルウェア防御機能に加え、新たに追加されたBIOS検証機能を提供することになります。

現在、「Dell Data Protection | Endpoint Security Suite Enterprise」は、Cylance社の技術を採用した市場で唯一のエンドポイントセキュリティソリューションです。人工知能を利用することにより、執拗なAPT攻撃、ゼロデイ攻撃を含むマルウェア、スピアフィッシングやランサムウェアなどの標的型攻撃に対する高度な防御機能を備えています。Cylance社の検証によると、この新ソリューションの導入によりセキュリティは飛躍的に強化され、99パーセントのマルウェアおよびAPT攻撃を阻止できることが証明されました。これは、従来のアンチウイルスソリューションによる防御の有効性(平均50%)を大きく上回っています[i]

新しい「Endpoint Security Suite Enterprise」は、エンドポイントセキュリティとコンプライアンスを簡素化する単一ソリューションとして、ユーザのモビリティや生産性を向上させ、IT部門が抱える過剰な負担を軽減します。

本ソリューションの主なメリット

  • ウイルス定義ファイルの定期的な更新が不要: 高度脅威防御テクノロジーは、誤検知を最小化できる人工知能と動的な数理モデルに基づいているため、ウイルス定義ファイルの定期的な更新が必要ありません。
  • 管理とコンプライアンスの統合:「Endpoint Security Suite Enterprise」は、企業が単一の無停止コンソール(統合ステータスレポートやコンプライアンスレポートを含む)を使用してすべてのコンポーネントをリモート管理できるようにすることで、エンドポイントセキュリティの管理に必要となる時間やリソースを最小化します。また、業界標準の互換性があり、アンチウイルスとアンチマルウェアにおけるPCI DSS、HIPAA HITECH、Microsoftの要件を満たします。
  • 予見的な防止:マルウェア感染被害によるドライブの消去、ハードディスクの再イメージ化、オペレーティングシステムやアプリケーションの再インストールなどにかかる修復費用およびシステムやサービスの停止時間を大幅に削減できます。
  • パフォーマンスとセキュリティの強化:「Endpoint Security Suite Enterprise」は、アンチウイルスソリューションや従来型のマルウェアソリューションに比べ、CPUやメモリなどのシステムリソースの使用率を最小限にします。クラウドへの常時接続を必要としないローカル検出により、モバイルワーカーはいつでもどこでも安心して仕事をすることができます。

デルのデータセキュリティソリューション部門エグゼクティブディレクターであるブレット・ハンセン(Brett Hansen)は、次のように述べています。「BIOSに特化した攻撃は複雑さを増しており、マルウェアの変種は自らを再インストールする能力を備えています。組織は自社システムの感染を検知するために、より洗練された方法を必要としています。当社の量産型PC向けに提供するユニークなポストブートBIOS検証テクノロジーを用いることで、IT部門は従業員が日常的に利用するデバイスシステムの安全を保障できます。これは、業界で最もセキュアなソリューションです。」

Cylance社のCEOであるスチュアート・マクルーア氏(Stuart McClure)は、次のように述べています。「デルと弊社の高度脅威防御技術を統合することで、世界で最もセキュアなコンピューティングプラットフォームを構築できます。グローバルな組織は、デルを通じてサイバー攻撃を防御できるようになります。これにより、フィッシングメール、不可視のWebサイトにおける悪意のあるソフトウェアのダウンロード、国家を標的とした高度な攻撃などであってもすべて阻止できます。」

Citation Oil & Gas社のネットワーク運用部門マネージャーであるレイ・バース氏(Ray Barth)は、次のように述べています。「『Dell Data Protection | Endpoint Security Suite Enterprise』が一般向けに提供されることは、デルの顧客にとって大きなメリットとなります。当社では、エンドポイントの防御におけるアプローチの改善とサポートスタッフがエンドポイント侵害に対処する時間の削減を目指しており、自社の旧式のサーバーとクライアントソフトウェアを交換するために戦略的な決断をしました。Cylance社の製品を導入した結果、当社は正確性、可視性、制御において大幅なメリットを得ることができました。サポートスタッフが個々のデバイスのインシデントへの対策が不要になったほか、以前は検出されなかった休眠状態のマルウェアを隔離することも可能となりました。」

提供開始時期

「Dell Data Protection | Endpoint Security Suite Enterprise」は、ヘテロジニアスなIT環境向けに、デルのビジネスPCへの搭載、またはセキュリティソリューションとして本日より提供されます。

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■ DELL ロゴは、米国 Dell Inc. の商標または登録商標です。

■その他の社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。

■記載内容は、2016年2月5日時点のものです。

[1] この数値は、Cylance Unbelievable Demo Tour(2015年テキサス州オースティン、ヒューストン、ダラスにて実施)の結果に基づいています。

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