デル、未来のリモートワークにも対応するクライアントソリューションズ新製品を発表

 2015年10月21日

デル株式会社

  

デル、未来のリモートワークにも対応するクライアントソリューションズ新製品を発表

 

  • 法人向けデスクトップPCシリーズ「OptiPlex」を刷新。より小型化、高速化、高エネルギー効率を実現
  • ゼロクライアント「Wyse 5050 AIO」がVMware環境で強固なセキュリティとハイパフォーマンスを両立
  • 複数のクラウドサービスへのワンストップアクセスによりし、共有、コラボレーション、印刷を容易にする新しいプリントソリューション
  • デル・サービスがUsablenetのシステムインテグレータとして、エンタープライズ・モビリティ・ソリューションの提供能力を向上

2015年10月20日にDell World 201で発表されたグローバルプレスリリースの抄訳版です。

 

テキサス州オースティン、DELL WORLD発 – 2015年10月20日(米国現地時間) デルは、ビジネス向けPC「OptiPlex」ポートフォリオにおける5年ぶりの大幅な刷新と、VMware向けのゼロクライアント「Wyse 5050 AIO」、さらに将来の変化するニーズに対応する新しいクラウド多機能プリンタを発表しました。

これらはすべて、最新のテクノロジーの利用を求める従業員のリモートワークニーズに応え、業務に不可欠なビジネスデータやアプリケーションへのシームレスな接続や、生産性の向上を実現できるよう設計されています。さらにデル・サービスは、モビリティ関連のアプリケーションおよび戦略への投資を拡大し、法人のお客様が高いモビリティ、生産性効率性を維持できるように努めています。

デルのオペレーション部門副会長 兼 クライアントソリューションズ部門プレジデントであるジェフ・クラーク(Jeff Clarke)は、次のように述べています。「当社は、お客様の最も差し迫ったコンピューティングニーズを満たすため、未来のPCとは何か、そしてPCが果たす役割は何かを定義しようとしています。こうした分野において、デルはかつてない規模の投資を行い、PCの役割を再定義するようなイノベーションを市場にもたらしています。これにより、ツーインワンのウルトラモバイル、シンクライアントやゼロクライアント、デスクトップなどのあらゆるPCが、強固なコラボレーション・ソリューションを必要とする、モバイルワーカーのニーズに応えられるようになりました。」

 

新しい「OptiPlex」デスクトップがワークプレースを最適化

デルの法人向けデスクトップブランドある「OptiPlex」シリーズは、広範囲な暗号化、先進的な認証機能、最先端のマルウェア阻止機能など、独自の「Dell Data Protection」スイートに含まれる業界屈指のエンドポイント・セキュリティ・ソリューションを搭載した、世界でも最もセキュアなビジネス用デスクトップです。

さらに「OptiPlex」はインテルvProテクノロジーとClient Commandスイートを搭載することで、最高クラスの管理性を提供しています。「OptiPlex」シリーズはすべて、デル・プロサポートプラスや構成・導入サービスを含むエンタープライズクラスのサポートが利用可能です。

本日発表した新しい「OptiPlex」シリーズは、これからのビジネス向けデスクトップの概念を大きく変えていきます。従来モデルから刷新された新「Optiplex」シリーズは、より小さく、より早く、よりエネルギー効率の高いパフォーマンスを備え、マイクロフォームファクタ、スモールフォームファクタ、ミニタワー、オールインワンラインアップしています。ビジネス環境は急激に進化しており、作業のスピードアップ、より適切な意思決定、生産性向上、従業員同士の連携強化を可能にするテクノロジーへの投資を求めています。しかし依然として、2億人を超える法人のお客様が、社内で4年以上前のPCを使用しています。

前世代と比較した新しい「OptiPlex」の改良点は以下のとおりです。

  • 第6世代のインテルプロセッサーを搭載しているOptiPlex 7040は5年前のシステムと比較し最大70パーセントの性能向上を達成(注1)
  • 前世代製品の最大2倍のメモリ容量(注2)
  • 前世代製品の4倍のストレージ容量(注3)
  • 新スモールフォームファクタの「OptiPlex 7040」で、電力消費を最大63パーセント削減(注4)
  • 新スモールフォームファクタの「OptiPlex 7040」で、バックグラウンドシステムのノイズを最大32パーセント軽減(注5)

こうした性能向上と新機能により、「OptiPlex」は高度なモバイル環境において新たな役割を果たします。その一例が、コラボレーションおよび会議の新ソリューションを提供する「OptiPlex 7040 Micro」です。

「OptiPlex 7040 Micro」は、インテルの第6世代Core vProプロセッサーとUniteソフトウェアにより、ワイヤレス接続で手軽に利用できるシンプルでセキュアなコラボレーション機能や会議機能を提供します。オンサイトやリモートで作業する従業員が、ドングルやアダプタなしで、会議室内で行われたプレゼンテーションをそのまま容易に閲覧したり、発表者の交代を会議室内だけでなく電話経由で行ったり、即座に注釈の追加やファイル転送を行ったりすることができます。

新しい「OptiPlex」のポートフォリオは、こうした性能向上により、前世代に比べて電力消費を最大60パーセント削減しました。また、設置面積を縮小しているため、空いたスペースを多様な用途に活用できます。

例えば、「Mini Tower」は前世代より43パーセント小型化されているほか、レガシーのデスクトップ1万台をMicroデスクトップと置き換えれば設置面積を7,700平方フィート(約715平方メートル)以上縮小できます。これらは、コラボレーションを重視した未来志向の職場環境を目指す企業にとって、非常に重要な要素です。この新たなポートフォリオは、3000/5000/7000というモデルナンバーを採用しているため、製品の比較と選定が容易に行えます。新しい「OptiPlex」ポートフォリオの例は以下のとおりです。

  • OptiPlex 7040拡張性を最大限に高め、エンタープライズクラスの高度な管理とセキュリティ機能を実現。斬新なコンパクト設計にディスクリート・グラフィック、デュアル・ハードドライブ、トリプル・ディスプレイを搭載。
  • OptiPlex 5040クラス最高のセキュリティと管理性を備え、ビジネスの必須機能を損なわずに高度なパフォーマンスを実現するフル装備のビジネス用デスクトップ。
  • OptiPlex 3040エントリーモデル並みの低価格でクラス最高のセキュリティ、管理性、ハイパフォーマンスを実現したビジネス向けデスクトップ。
  • OptiPlex 24 7000オールインワンシリーズ(7440):超スリムなプレミアムデザインに23.8インチのフルHDディスプレイと、オプションの4KウルトラHDディスプレイを搭載した世界でも最もセキュアなオールインワン。
  • OptiPlex 22 3000オールインワンシリーズ(3240):ビジネスクラスのパフォーマンスと生産性を実現し、19.5インチまたは新しい21.5インチのディスプレイが選べるオールインワン。

ゼロクライアント「Wyse 5050 AIO」:ハイパフォーマンスでエレガントなデザイン

デルのクラウド・クライアント・コンピューティングは、医療、教育、金融、政府機関などの幅広い業界でお客様のニーズに応えてきました。これらの業界で求められているのは、生産性を維持しながら、データセンターからエンドポイントまでアプリケーションとデータを安全に配信することで、従業員の作業効率を向上させるデスクトップ仮想化ソリューションです。

IDCによると、デルは2014年、シンクライアントおよびターミナルクライアントのプロバイダとして首位に立ち、2015年も現時点でのシンクライアント出荷数は世界一となっています(注6)。VMware環境向けに構築されたゼロクライアント「Wyse 5050 AIO」は、ウイルスおよびマルウェアのアタックサーフェス(攻撃対象領域)をゼロにすることによって、企業が求める強固なセキュリティを提供します。

  • 優れたパフォーマンスと機能性:「Wyse 5050 AIO」は、23.6インチの鮮明なフルHDディスプレイを搭載しています。パワフルなPCoIPテクノロジーを採用し、USBポートによる周辺機器との充実した相互運用性、豊富なマルチメディア、高解像度3DグラフィックとCADやビデオ編集などの先進アプリケーションのサポートを提供します。
  • 導入と運用が容易:「Wyse Device Manager」によりハンズオフ管理やリモート管理を実現。さらにDell BIOSサポートにより、管理者はハードウェアの機能性に合わせて調整を行えます。シンプルな単一コード設計と、購入後すぐに稼働できる自動セットアップ機能によって設定の手間を省いています。
  • エレガントなデザイン:ベストセラーのDell 24モニター、P2414Hを基盤にし、モニター背後にゼロクライアントを配置した電源内蔵設計によりデスク周りをシンプル化。筐体横に4つのUSBポートを備え、利便性を確保しています。本体は着脱可能な回転台に載っているため、設置場所を柔軟に定めることができます。

さらに、デルは、シンクライアント、モバイルデバイス、モバイルワークスペースを単一コンソールから管理できるクラウドベースの管理プラットフォームである「Wyseクラウドクライアントマネージャ」の最新バージョン、リリース9を発表しました。

複数のブランチオフィスのレポーティングと管理を集中化するとともに、管理者が複数レベルのグループにデバイスを振り分け、各業務にに基づくアクセス管理を通じて一部のグループの管理を委譲できるようにすることで、デバイス管理を容易にしています。さらに、iOS9およびWindows 10のサポートと高度なアプリケーション管理を追加し、Android、Windows、iOSプラットフォームの管理機能を強化しました。

Dell Document Hubと多機能プリンタ

デルの法人のお客様向けエンド・ツー・エンド・ソリューションの一つである新しい多機能プリンタの「Hシリーズ」および「Sシリーズ」は、あらゆる規模の企業が抱えているオンラインコラボレーションのニーズに応えるものです。

従業員の64パーセントが業務の一部を自宅で行い、デスクトップユーザーの半数が他のデバイスを利用しています。こうした背景から、従業員が居場所や使用デバイスの種類を問わずオフィスのプリンタへの完全な接続性を確保したいというニーズが増加してきました。

「Hシリーズ(H625cdw、H825cdw、H815dw)」は、Dropbox、Box、Google Drive、Salesforce、Evernoteなどの複数のクラウドストレージサービスへの同時アクセスによって共有と印刷を容易にするDell Document Hubを搭載しています。

オフィスで作業する従業員は、プリンタまたはPCから直接、リモートで作業する従業員はモバイルデバイスまたはPC上のアプリケーション経由で、Document Hubにアクセスできます。IT部門がなかったり、人数が足りなかったりする中小規模法人や小規模オフィスでは設定が簡単なWi-Fi接続を利用可能です。

高機能/多機能プリンタの「Sシリーズ(S2825cdnおよびS2815dn)」は、大規模法人が求める強固なセキュリティを提供できるよう設計されています。内蔵するセキュリティ機能、SharePoint On-Premiseへの容易なスキャニング機能、Dell Document Hubアプリを利用したAndroidおよびiOSデバイスからの印刷機能を提供します。

 

全面的に自動化されたマネージド・エンタープライズ・モビリティ・ソリューション

デル・サービスは、モバイルへの移行過程にある企業をそれぞれの段階で支援するため、業界屈指の技術と専門知識を駆使し、コアインフラだけでなくモバイルエンドポイントを導入・管理するプロセスの自動化と合理化を進めてきました。

デルのモビリティサービスは、お客様がアプリケーションのモバイル化、そのデータ保護、そして高いエンドユーザーエクスペリエンスの実現を可能にするため、最良のセキュリティ技術、管理技術、オートメーション機能を組み込んだエンド・ツー・エンドの統合ソリューションを提供します。

 

デル・サービスは戦略の一環として、エンタープライズ・モバイル戦略の立案・実行を行うテクノロジーサービス企業、Usablenetのシステムインテグレータを務めています。Usablenetのモバイルプラットフォームをデルのエンド・ツー・エンドソリューションに加えることで、デルのお客様にモバイルサイト、アプリケーションおよびワークロードごとにクラス最高のモビリティソリューションを提供します。

デル・サービスはUsablenetのパートナーとして、ユーザーエクスペリエンス設計からデータ統合、モバイルサイトおよびアプリケーションの開発、実施およびサポートまでを含むエンド・ツー・エンドのマルチチャネル・モバイルソリューションを提供できるようになりました。デル・サービスは現在、エンタープライズ向けUsablenetプラットフォームベースのサービスを通じて、多様な業界向けのエンタープライズソリューションを提供しています。サービスの内容は以下のとおりです。

  • 受賞歴を誇るモバイル・ユーザーエクスペリエンスを調査・設計するUXサービス
  • コンシューマー向けモバイルサイト、従業員向け生産性アプリ、エンタープライズアプリ、双方向キオスクなどのモバイルエクスペリエンス
  • マルチチャネル・アプリケーションとレガシーの統合を可能にするAPIおよびウェブサービス

モビリティが医療にもたらす変革

デルのサービスと専門知識が活用される分野の一つが医療分野です。医療事業者は柔軟性と情報アクセスの向上を求めています。そして、この分野におけるデルの実績は、ガートナーにより6年連続で医療サービスのトップ事業者に選ばれたことでも明らかです。(注7) 医療分野で業界一の専門知識を備え、幅広いパートナーシップを築いてきたデル・サービスは、200人以上のスタッフを要するグローバルなモバイル・アプリケーション・サービスを通じて、医療の提供や患者さんとの関係、ワークフロー効率を大きく変えています。

デルは、医療事業者やヘルスケアプラン事業者が速やかに自社ブランドのモバイルアプリを立ち上げるための「アクセラレーター」を開発しました。このスターターキット・アプリは導入後すぐに使用できる機能を多数標準搭載し、入院中および自宅療養中の患者さんにも情報を届けられるようになっています。患者さんは自身の医療情報にアクセスし、ケアチームと話し合い、健康を自己管理できるようになります。また事業者はデルのサービスを通じて、患者さんがいつでも好きなときに医療サービスを受けられる仮想往診ソリューションや、再入院による負担を最小化し慢性患者の医療コストを削減するリモートの患者モニタリングソリューションを構築できます。

 

 

提供情報

*日本国内での発表対象製品・提供開始日については改めて発表します。

 

  • 新しい「OptiPlex 7000」シリーズ、「OptiPlex 5000」シリーズ、およびインテルUnite搭載のMicro PCは、本日より提供開始します。「OptiPlex 3000」シリーズは2015年11月より提供開始予定です。
  • ゼロクライアント「Wyse 5050 AIO」は、2015年12月より米国で、2016年より他の地域で、それぞれ提供開始予定です。
  • 「Wyseクラウドクライアントマネージャ」リリース9は、一部の国で2015年11月より提供開始予定です。
  • クラウド多機能プリンタのHシリーズと高機能/多機能プリンタのSシリーズは、本日より米国で、10月29日より他の一部の国で、それぞれ提供開始予定です。

注釈

  1. インテルが2015年9月にSYSmark 2014ベンチマーク試験を基に実施したインテルCore i5-650プロセッサーとの比較試験より。実際のパフォーマンスは、構成、利用状況、製造状況によって異なります。
  2. デルが2015年9月に実施した「OptiPlex 7040」と「OptiPlex 980」のメモリ容量の比較分析より。
  3. デルが2015年9月に実施した「OptiPlex 7040」と「OptiPlex 980」のハードドライブ容量の比較分析より。
  4. デルが2015年9月に実施したスモールフォームファクタ「OptiPlex 7040」とスモールフォームファクタ「OptiPlex 9020」とスモールフォームファクタ「OptiPlex 980」の電力消費容量の比較分析より     
  5. デルが2015年9月に実施したスモールフォームファクタ「OptiPlex 7040」とスモールフォームファクタ「OptiPlex 9020」とスモールフォームファクタ「OptiPlex 980」の音響特性の比較分析より。
  6. IDC Worldwide Quarterly Enterprise Client Device Tracker(2015年3月発表)より
  7. ガートナー「Market Share: IT Services, 2014」Kathryn Hale et al, (2015年3月31日発表)より

 

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